松本市美術館の裏にある、大好きな蕎麦屋さん「やまがた」の壁に
鈴木鎮一先生の言葉「人は環境の子也」の色紙がある。
突きつけられるような言葉だなあ。
木工をしているから、木を扱う。
材木には、時に虫食いの穴があいています。
僕たちからすると、悩みの種です。
せっかくの良い材料の大事なところに、虫の穴。
木を見ていると
木目の美しい所というのは
節の傍や割れの近くにあって
その木が苦労したときにできています。
修行の苦しいときに随分と慰められた事実。
虫たちは
製材所で積み重ねられた
あるいは立木の状態の樹木に産卵するとき
子孫がのこるように、子供が育つ様にと願って
食べやすいところにきちんと産んでいる。
木がやわらかそうなところ。
安全に過ごせそうなところ。
製材していると
突然虫食いの穴があらわれて
ふ化したところから、食べ続けた通りに穴があいて
きっと無事に巣立っていなくなっていたりするのを
最近ではまた違った気持ちで見る様になりました。
親が見届けられずとも
親が願えば子は育ち、繋がれていく。
僕は、環境をつくらねばならない。
妻が子育てをする環境、子が急成長をするその瞬間に
相応しい、眩いような環境。