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指南帳_鉋

2008.11.21

指南帳_鉋_3 際鉋の制作

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小鉋_際鉋19.jpg

「際(きわ)鉋」

指南帳_小鉋_際鉋図面.jpg
「際鉋(三面図)」
鉋刃の研ぎ角は、仕込み勾配に関わらず、材料に対して逃げ角5°を守ります。
(おおまかです)
例、仕込み角90°の立て鉋の刃研ぎ角はおおまかに85°となります
刃物の仕込み角、逃げ角、研ぎ角の切削原理は機械の場合にも同じです



小鉋_際鉋16 1.jpg

小鉋_際鉋12.jpg

大きな家具や、隠れてしまう部分の加工は昇降盤やトリマーを使用しますので使うことが少なくなりましたが、指物の内ズミのみえがかり部の仕上げには欠かせない小鉋で、昔から指物師の定番になっています
この他に小さいものがあり、どちらも仕込み角は53°、また木口用の斜め刃のものがあり、こちらの仕込み角は売られている物と同じ38°です

1 鉋を縦に二つ割りにしたものと考えて下さい
2 片側の仕込み溝がありませんので無理をせずに二回に分け2、3日おいてから完全に仕込みます
3 鉋台の断面の直角はわずかに鋭角にするといいようです
 (左右を合わせたとき、光をかざすと隙間がみえるくらい)
4 ハイス鋼の刃を使いますが、入手先は指南帳_鉋_1_豆平鉋のブログを参考にして下さい





・・・・・・・・・・・・・・・・・・


以下はこの鉋を使用している写真です

小鉋_際鉋03.jpg
「厨子屋根の木欠き部分」

小鉋_際鉋04.jpg
「厨子下部基台の木欠き仕上げ」

-大島 寛太

おはようございます。
この指南帳は、僕にとっては山麓より湧き出る岩清水のようです。指の間からこぼさず汲み取ることができるだろうか。
自分でやったときの手順とは、似ていながら大きく違う(笑)。
またお便りさせてください。
師走には、紀州名物の備長炭をお送りしようと思っています。楽しみにしていてください。
草々

和歌山
大島 寛太

2008年11月22日 06:38

-m4

投稿ありがとう、元気でやっているようで安心しました。さすがな比喩は絵心由と勉強になりました。こちらはぼちぼち雪景色、南国がうらやましくなります。紀州のすごいところは、海の幸、山の幸そして永遠の燃料が備わっていることではないでしょうか?伊勢神宮を造った先人の叡智に脱帽です。それにしても備長炭はすごいですね。楢炭と組み合わせるといつまでも燃え続けています。ところで備長炭は切ろうとすると普通の鋸では刃がたちません。地元ではどうやって切るんでしょうか?
貴重な物を送って頂けるとは光栄です。こちらからは正月用の野沢菜を送らせて頂きます。
奥様の陶芸は順調ですか?どうぞよろしくお伝え下さい。
THANX!!!前田純一

2008年11月22日 11:23

-大島 寛太

こんにちは。
炭焼きの友人に、備長炭を切る方法を聞いてきました。
了解を得てyoutubeに動画をアップしたので、よろしかったら見てみてください。
彼は短い梅の木を、木口が上下に来るように台木に打ち据え、その木口をヨキの刃状にはつり、備長炭の切りたい箇所をそこへ当てがい、柄を短くすげた使い古しのヨキでポンとかるく打つ。そんな風にして窯から出した長いままの備長炭を切り揃えていました。
彼も「完全に炭化してるから」と言っていましたが、備長炭は、木とは別のものになっているんですね。その割れ方を見ているとガラスに近いような感じです。

山で材料を切り出すときの話も少し聞きました。
まず、自然の状態で、つまり実生で育ったウバメガシを切ると、切り株から彦生えがワッと出る。15~20年くらい経て、材料として適度に育った彦生えを切ると、その切り株から彦彦生えが出る、その彦彦生えを切るとまた・・・という風に、自然の速度を追い越さない限りそのサイクルは変化しながらも続くそうです。すごい・・・。僕だったら2回目を切られたあたりでもう、すねて芽を出さなくなりそうです(笑)。
自然界のいのちの惜しみなさには、いつも、今を生きることの大切さを教えられる気がします。
それでは、また。


2008年12月15日 14:05

-大島 寛太

ごめんなさい。
動画のURLを忘れていました。

http://jp.youtube.com/watch?v=m_-Uk9ItNys

2008年12月17日 00:14

-m4

いやあ青天の霹靂でした。僕は普通の鋸ではとても刃が立たないのでダイヤモンドカッターで切って以来、すっかり備長炭を使う気になりませんでした。樹は縦に割れて横には鋸で切ると思いこんでいましたから騒音、埃にまみれ、エレルギーと時間を費やし、電動工具が壊れて鋸道挽きしろが勿体ないと、僕のやっていたことは全く見当はずれの現代病だったんですね。とてもポンと軽く打つなんてものじゃあなかった、、この原理は鋸とタガネの違いとそっくりですしガラス切りとも似ていますね。お陰さまで頂いた貴重な備長炭をつまらない手間をかけずに使わせて頂けます。
鎌倉で住んでいた家の生け垣にうばめがしが植わっていて、剪定していて生命力に驚いた覚えがあります。切っても切っても生えてくる、使っても使っても減らないなどというものは人間の作ったものにはありえませんね。神様はすごいものを作るものですし、樹をガラスに換えてしまう先人の伝統マジックに脱帽です。
東京では鉈と呼んでいましたがさっそく使い古した鉈で切って、楽しみに正月の準備をします。貴君骨のあるいい友達に恵まれ幸せですね。紀州に行ったらぜひ訪ねさせていただきたいです。
本当に有難うございました。貴君ご一統の明るい新年をお祈りしています。

前田純一

2008年12月18日 07:18

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