2008.12.01
works_テーブルウエアー_ランチョントレイ
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「鍛造アルミのランチョントレイ」
2006年庭_夏_いずみのほとり_dogs_蘭たちと
仕事の意味を考えていた頃ロールスロイスに乗せて頂くことがあり、手仕事の美しさと現代のクルマの味気なさを感じながら銀色のボディをなでなでし、綺麗と美しいの違いに気づき僕は感動した。
この作品は平安時代の経筥がモチーフとなっています。
ランチョンマットでもあり、重ねることの出来る運び盆でもあり、まわりに紅葉を飾ったりして食器としても楽しまれています。2000年の娘の結婚式のおりに試作以来我が家の食卓には欠かせないアイテムとなりましたが、現在は弟子の教材となり、おかげさまで商品となり方々で喜んでいただいています。

「金銅法華経経筥」国宝・平安時代
このころ真っ平らな板というものは無かった。人の手が生んだ生命感に溢れる美しさは、文明が発達した現代人が失ってしまった数多くを物語っている。
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「工程1_叩き初めの写真」
綺麗なたいらに傷を付けるのは勇気がいります
まったいらはまるでつまらない優れた建築の天井のようにランチョントレイは「むくり」をつけますが、機械生産にはありえないことで、手仕事は機械に出来ないことをするといい。むくりをなぜつけるのかと問われれば、なんとなくいいのだとしか答えられないところが面白いのです

「工程2_隅丸」
素材厚2mmですが、軽く薄くすれば木は割れてしまうし洗えない。それで僕はときどき金工作家になりこれは木工品ではないと笑われます。・汗。 コバのかたちは、蛤の貝殻のコバが美しいことから「蛤刃」と呼ばれる日本の伝統のかたちになっていて、床の間の「敷板」という木工藝品になっています。
アルミは比較的新しい金属で、時間が経たないとたたいたものがどうなるのか解らないので手を出す人は今のところあまりいません。(真鍮は数年するとひびが入って割れてしまうことがあるそうです)
この作品は荒っぽく洗えて時間と共に骨董の味わいになる、熱いポットなどOK、スタッキングして収納できる、作り手の個性が反映されることを特徴としていますが、錆びることなくいつまでも渋く輝いていてなんともいいのです

「工程3_持ち手の叩き出し」
鎚を目的の丸みに成形する
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きずがついて「綺麗」は失われてしまうものですが、ほんとうの美しさは傷が付いても失われないもの、耐蝕アルミ合金の軽さは反面きづがつきやすいといった欠点をもっていますので、制作には「美しい傷」を知るセンスが必要です。
今冬もさまざまな動物たちの足跡が雪を飾るのですが、人は足跡を飾るために雪の上を歩いてしまう。それがなによりこの作品の難しさとなっています



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「みなとみらいでお正月」2005年

「家栄」2008年
小椋君の会社引き継ぎに際して
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僕は運悪くロールスロイスに出会ってしまい貧乏をしているのですが
それでも動物のような美しい足跡を作品に刻んでみたいのです


