home > blog > 前田純一 blog > work > 指南帳_設計法_CAD

work / 指南帳_設計法_CAD

2008.12.03

works_テーブルウエアー 小物_鍛造アルミのコースター、指南帳_CAD_3Dパス図形作成

(0)  (0)

nami00060501.jpg
「父母が眠る菩提寺にて」鎌倉 覚園寺・2000年6月5日

works_テーブルウエアー 引き出物_由晴 奈美  1.jpg
三味線胴 蛤刃の鍛造アルミのプレート」
2000年娘達結婚式の引き出ものに初制作
以後いろいろなバリエーションが生まれるヒントとなりました


銀座和光での個展が重なった大変な年でしたが、せっぱつまると何か考え出すもの、包装やリボンやメッセージを皆で徹夜で作った思い出は、娘息子、弟子のお陰と感謝、いまでも友人宅に行くと大切に飾られていて奇跡的な晴天に恵まれたその日を思い出し、ものづくりの幸せを感じます


・・・・・・・・・・・・・・・・・・

デザインについて
三味線胴というのは三味線の胴のかたち、蛤刃はテーブルに置いても手に取りやすい不思議な機能を持つ美しい日本の伝統です。蛤刃のコバ部はバフがけ鏡面仕上げ、面部は傷の目立たないつや消しの槌目仕上げでハンマートーンと呼ばれます。めりはりのきいたコントラストが特徴で、鍛造は表面硬度が高まり、傷が付きにくい効果があります。
必要を満たした寸法の誤差や、ランダムな手の仕事の跡が手仕事の魅力となっていて、Kご夫妻は大変気に入って下さり、お引き物や記念品によく使って下さっています

弟子達に結婚式のお呼ばれがあると、お祝いの気持ちを込めて作りなさいといいます。鍛造には叩いた人の個性、人柄や性質がおのずからあらわれるもので、初心者は下手でものびやかで力強い手の痕跡を残すことがあり目を見張ることがあります。弟子の作った結婚祝いは、作り手は画一的な機械生産品のようになってはいけないという僕の祈りです


鍛造アルミのコースター02.jpg

・・・・・・・・・・・・・・・・・・


以下は VectorWorks105Jでの設計手順です


平面図形を立体化するには、柱状体、回転体、掃引体、例外として初めから立体で描画するポリゴンメッシュ等がありそれぞれ得意分野がありますが、今回は蛤刃とベジェラインが設計ポイントでなので、外形図に断面図を掃引して出来る3Dパス図形という立体図制作方法を紹介します

1 外形図(パス図形)作成、2 断面図作成、3 掃引という手順で設計します
設計完了後、立体図を3Dシンボルに登録して以後の制作に役立てる手順と、レンダリング画像の取り出しまでを説明します

・・・・・・・・・・・・・・・・・・


di 01.jpg



1 外形100mm寸法補助線を複製してデータパレットで96mmに縮小します




di 02.jpg
2 左上に基準点を置きX_+25mm移動します



di 03.jpg
3 中心線を基準にして鏡面コピーで基準点を計8個配置します



di 04.jpg
4 四隅を合わせて12個ポイントの多角形を反時計回りに描きます
【注】時計回りで描画すると、掃引断面の基準点がくるいます


di 05.jpg
5 2D変形ツール_フィレットで四隅を1Rに丸めます


di 06.jpg
6 2D変形ツール_ベジェポイントに変換で残り8ポイントをベジェポイントにします


di 07.jpg
7 完成した外形です
(以後、3D図形を作るためのパスになります)


di 08.jpg
8 蛤刃部分の断面図の基準線を描きます


di 09.jpg
9 コの字の多角形を描き、右上と右下のポイントをベジェポイントに変換します
(左右方向に注意して下さい)




di 10.jpg
10 変換した断面を3Dレイヤーに移動します


di 11.jpg
11 同じように外形を3Dレイヤーに移動して二つを選択します


di 12.jpg
12 3Dパス図形(E)で立体に変換します


di 13.jpg
13 変換した蛤刃部の面にグレーを設定してレンダリングした画面です



di 14.jpg
14 蓋を作成します


di 15.jpg
15 出来た蓋の面にカラーを設定します
【注】解りやすいように移動してレンダリングした画面です
【注】テクスチャーを設定する場合は色は自由です


di 16.jpg
16 正規の位置のレンダリング画面です


di 17.jpg
17 リソースパレットを開きテクスチャーを設定します
蛤刃にクローム、蓋に鍛造アルミを別々に設定します
【注】解りやすいように蓋(上下二枚)の線色を赤にしてあります



di 18.jpg
18 テクスチャーを編集します
(平面マッピングに変更し、マッピングする角度と位置を調整します)


di 19.jpg
19 レンダリング画面です
【注】光源の設定について
基準となる平行光源を以下のように設定しています
平行光源はどこにあっても構わないので、
図面用紙から離れたところに配置してあります


設定_平行光源.jpg
左の光源設定  右の光源設定



di 20.jpg
20 三つの部品をグループにします


di 21.jpg
21 シンボルに登録します
【注】コピーするとファイル容量が重くなります


di 22.jpg
22 以後複数個配置する場合はシンボルツールを使います


di 23.jpg
23 レンダリング選定をレンダーワークス_カスタムに設定します
【注】アンチエイリアスで画像周辺を滑らかにします


di 24.jpg
24 画像を取り出して、さまざまな書類作成に利用します


di 25.jpg

25 プレゼンテーション用画像の取り出しの設定画面です
解像度_300、大きさを10cm程度に設定します


ri_c01.jpg
26 25とは別に三面図用の画像を取り出す場合には
レンダービットマップトールを使います


ri_c02.jpg
27 解りづらいですが上の一枚を画像にしているところです


ri_c03.jpg
28 視点を正面に変えて同じように画像にし、
27でできた画像とともに三面図レイヤーへ移動します


ri_c04.jpg
29 完成した三面図です

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

結婚式の日、修業中に父について習わせて頂いた思いでの作品「桑材厨子」を奉納させて頂いた。お陰様で娘夫婦はどうやら無事に人生を歩んでいると嬉しいのです

nami00060502.jpg


Name :

Email Address :

URL :

Remember personal info?

Comments :

  

Trackback URL for this entry.

「 work」の一覧へ戻る / 「指南帳_設計法_CAD」の一覧へ戻る


PAGE TOP