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切り抜きから / 展覧会

2009.01.31

展覧会_「時代をつなぐなかまたち」 2009年2月19日から・銀座和光並木ホール

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9尺四方の憩い.jpg

「 9尺四方の和・なごみ 」

2009年和光展出品作品イメージ


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  僕達が伝えたい日本の心、和とはなんだろう


地域・家族・仲間達、きらびやかさとつつましさ・さりげなさ・こまやかさ、軽妙・渋好み、精々しさ、かろやか・強靱、樹木・神々、祖先への敬意・見識、木の扱いと空間転用、質素・錆び・ふるび・風合い、Remigration/土への回帰、存在と永遠、繊細と壮大、愛と慈悲、平等



近代が失ったものごと・伝統への回帰をこめて工芸仲間井尾氏と若者たちへ、、

小生は息子と我が家からのメッセージ「日本のこれからのくらし」を提案します


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 遥かな古(いにしえ)よりその技と意匠を凝らして、工芸家は美しい造形を世に問い、画家は描き、彫刻家は石を刻んできた。美の遺伝子は時を超えて連綿と連なる。井尾建二氏(金工)、前田純一氏(木工)、山脇智夫氏(洋画)、山崎隆氏(彫刻)、大室桃生さん(ガラス工芸)、前田大作氏(木工)、前岡奈央子さん(金工)、木村太郎氏(金工)。

 世代もジャンルも異にする作家たちのグループ展が和光並木ホールで開催される。「世代ごとに感性のキャッチボールができれば、楽しいと思いまして」と今回の展覧会の中心となった井尾氏は語る。

 『デザインとは人間が生活することを考えること』。地金を裁断し、鍛金によって造形、彫金をほどこし繊細な透かし彫りで装飾する伝統的な美術工芸品から、和洋いかなる空間にあっても違和感を覚えない現代的なフォルムの作品まで。井尾氏の融通無碍(ゆうずうむげ)な発想の根幹にあるのが工芸高等学校時代の恩師のこの教えだ。

 今回、展観される金工と木工、あるいはガラス工芸とのコラボレーションは先人たちのデザインを現代につなぐものでもある。厘の飾り金具、パート・ド・ヴェールと銀のワイングラス、陶磁器の香炉に銀のほや火屋など。工芸家たちは古くから構えることなく人間の生活を考え、用と美を伝えてきた。

 流麗な弧を描くスタンド、その先の細くしなやかな指で支えられ静かに宙にある薫球(くんきゅう)。毯香炉(まりこうろ)ともいわれるそれを指先につなぐのは茶室で用いられる釜の鐶である。世代をつなぎ、文化をつなぎ、今ここにある作品。さらに未来にもつながっていく。

 指物(さしもの)の技を現代的な木工につないで、祈りをテーマにした厨子。静諸でありながら明るい色彩にあふれた静物画。御影石を素材とした存在感豊かな彫刻。やさしい質感とフォルムのガラスの器。空間デザインの視点から気持のよい暮らしを実現する木工家具。精敵な装飾がほどこされた金工の作品。六〇代から三〇代までさまざまな世代の、さまざまなジャンルの作品が一堂に会する。そして、そこに美を見出す人々が集う。

その相関関係こそが時代をつなぎ、美しいものの世界を形作ってきた。同時にこれからも変わることなくあり続けるに違いない。過去から未来へと連なるものづくりの美学を心ゆくまで堪能していただきたい。

文:殿島三紀







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