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指物師の道具箱1_鉋 小鉋 豆鉋

2009.06.27

指南帳_鉋_豆平鉋の制作_鑢から作る溝鋸の制作_其の七・ルークのおもいで

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豆平鉋の制作0906227_12.jpg
「押し溝の加工」
090619川上さん


封筒.gif

前田純一様


返信有難う御座います!

前田師匠はやはり沢山のことをご存知ですし!特に蹄鉄を打たれたなど驚きの連続です!競馬会の仕事をしておりました関係上!蹄鉄は難しいと聞いておりました!蹄鉄は水で焼入れしておりました!素早く正確に馬の足に合わせなければ成らないので大変な作業のように見学しておりましたが!とうとう話しかける隙を見つけることが出来なかった事を思い出します!

小生は仕事では無いので!昔の人がしていたことを知っている人から聞いたり見せて頂いたりしながら!体験した事を人に伝えてゆきたいと色々やっているのですが少し時間が足りなくなりつつありますが!出来るところまでやってみようと考えております!

ナマスのに時間を掛けたほうが良い事は以前彫金をしていた頃色々と悪戯をしておりましたので時間をかけた鉄は鑢を架けた時ムラが無いので良く判ります!

今、急ぎで何でもデッチ上げていますが一段落しましたらじっくりやってみようと考えております!

取り急ぎ!五本成形しました!ナイフのように成形しようと考えたのですが時間が足りそうも無いので写真のような成形にしました!

1.3.5.は比較的鈍角の刃に成りました!2.4.は鋭角です!都合が悪かったら恐れ入りますが研いで角度を調節して下さい!

1.が一番温度が低く!数字が大きくなるに従い焼入れ温度は高くなります!

どこいらの温度が適当かアドバイスお願いいたします!(コピー焼入れ281階一番低い温度・コピー焼入れ274が一番温度が高い)

*実際の自分の目では黄味=赤味なのですが写真ではピンクです!

  見た目と同じようになるよう写真も研究しなければ成らなくなりました・・・・

  お笑い物です!?!?!?!?!?!?

*明日刃を研ぎだして送りますのでアドバイスお願いいたします!



お父様が使っておられた"フイゴ"年季が入って綺麗でしたでしょう!人が使い込んだ道具は美しいです!

不思議ですが使い込まれた道具は!じっと見ていると色々と話しかけてくるようでその場からナカナカ離れられなくなります!道具は鑑賞の対象になります!


小生は!資格と言う者を持たないので!プロパンが精々です何とか頑張って焼きを入れます!全体に同じ色にするのは難しいので刃の近くを重点的に色の安定をさせるよう頑張ります!




焼き入れ5.jpg坂本富士夫

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返信.gif

安心下さい、なんでも素人はデッチ上げから始まります。

頂いた写真を載せさせてもらいましたがなかなか色がよく再現されて理解しやすいです。

油の温度は70度ということですが、初めからの工程_順を追ってお教え頂ければ幸甚です


それにしても蹄鉄は勉強になりました。モタモタしていれば鉄が冷めてしまうし、馬が飽きて一瞬のうちに蹴っ飛ばされる。熱いうちにたたけとか、三つ子の魂百までとか、栴檀は双葉より芳し、とか昔の人はよく例えたもので子供の教育も手早くやらねば血をみるようなとんでもないことになるのですが(すでになってしまったか、、ちなみに小生は女子供弟子達に加えて愛犬小動物にいたり手を上げることを男子一生の恥としておりますので、現代の我が子イジメとは一線を画します・モチロン)、、余談になりますがたまには馬も犬も鞭を当てる必要があります。目的はビックリさせること、自分の手が見えぬよう気をつけ、主人が与えたダメージではないと思わせるコツを習得する必要があります。

さてなんとか素早く打って熱いうちに蹄にくっつけるとすごい煙と匂いで溶けている。でっこみひっこみを摺り合わせるのですが一見お上品な乗馬でも修羅場の末だと思い知りました。馬が合戦モノの絵図にあるように両足を上げて僕を蹴飛ばすことが出来ないように両口元を馬具で吊って前へは出られないようにしてある。僕が選んだそれら馬具は時代の移り変わりでバッグにその後転向したエルメスだったと知って「高いわけだヨ〜」と家内と笑いましたが死ぬよりはマシというもんです。いずれにしても危険を伴う仕事ですから理にかなった機能がさすがだと感じた覚えがあります。500Kの馬を抑え込む強靱さのなかにギリギリまでそぎおとされた繊細さを備えている。革と見事な金物との調和はホンモノ江戸指物の印象で、どんなものも一流のいい道具とはまことに美しいもんですね。そして疾走するサラブレッドの足首が思いのほか細く、片手で握れる位かろやかで驚いた覚えがあります。

さて蹄鉄鍛造もさることながら、そのあとの釘打ちはなおさら危険です。

蹄の神経の境目を正確に狙って数本ぶっとい釘を打ち込む。初めは恐いので爪先をねらってうちますが、そんなことではギャロップですぐとれてしまいます。慣れてきて自信がついてくると面白くなり誤って釘先が神経に障った時などそれはコワイもんで、手に負えないジャクラッセルテリア、ましてラブラドルレッドリバーなんぞは借りてきた猫みたいなもんです・笑


OL288686.jpg

「最近のステラとサンク」090407

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つらい真冬の早朝眠い目をこすって馬小屋を掃除する。そうするとボロと藁がバクテリアで発酵してあたたかそうにいいにおいと湯気をたてている。やがて畑の土に還っていく過程が真理を知るような別世界で、地球とかかわらない人間社会のリサイクル論は信用できませんナ。

休日のない世話、まして外国旅行など出来るわけがありませんでしたがおみやげはいつもにんじん二箱、しゃにむに駆けることしか知らなかったルークはやがて酔っぱらった僕を乗せて三城をドライブしてくれるほどになり、札束の飛び交う檜舞台から移り住んだ静かな高原での余生はたった数年間でしたが(死んだときが大騒ぎで、お葬式は後日談となります・汗)僕と家族との心の交流は得がたい思い出でとなっています。もとはといえば蹄鉄師にきてもらう金がないので自分でやったことなのですが、地球に迷惑をかけない面倒な仕事、それがあっというまに美しく片づく今の僕に生きているわけで、いい遊びは金を払ってでもするもんですネ。半端ではない遊びには辛い試練が伴っていて仕事と同列です。

金物の素材としてさまざまな金属があるのですが、あたりまえすぎる安価な素材「鉄」の強さと錆味と加工の難しさを乗り越えた機能美を僕はこの体験から認識したわけです。


1990年3月17日土.jpg

「新しい蹄鉄・ジェミニと子供達」1997年初春

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封筒.gif

今日酒井さんが裏だし玄翁をもってきてくれましたが、たしかに面白いものですね

そのような店がまだある御地はうらやましい、作る人間がいなくなる都市はさみしいもので材料も道具屋も消えていきます。大事にお預かりしてそのうちお見えになるのをお待ちしています

丁度弟子達が豆平鉋を作っているところでしたが、久しぶりにゆっくり話が出来て楽しいひとときでした。やはり道具は自分で作るもので、十コ作れば少し解るかなあ、、と話して弟子達はさぞ青くなったことでしょう


豆平鉋の制作0906227_05.jpg

クリップ.jpg

上の写真は昨日作った鉋台制作のための治具ですが参考にしてください。なにかをするたびに何かが必要になる堂々巡りで笑えますね

印刻の台と同じ理屈で楔を利用しています。彫って作りましたが大変ですのでおさえ部分を接着して作ってください。材料は樫など堅い木がよく楔の角度はこのくらい、短い長さの鉋の場合には適当な厚みの木を挟みます

豆平鉋の制作0906227_06.jpg

「刃口の調整」


刃裏の基準面を仕込み角にあわせて作ります
刃先が浮くことのない様に押さえ溝をほんの少し中スキにします
表なじみをすいて刃を仕込みます。()ある程度入れたら2、3日程度木を馴染ませてから本仕込みします
工程06_刃口をつくる.jpg
(今後の工程_)
鉋台下端を平らに調整します(前出・サンドペーパーを使います)
実際に削りながらかんなくずが詰まらない程に刃口を徐々に拡げます
仕上げて面をとり摺漆仕上げをします

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豆平鉋の制作0906227_09.jpg
「溝鋸による押し溝加工」川上さんが二度失敗、三度目の正直に・・


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