2009.08.09
音の書斎_ミュージックデスク_其の二
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「小さな中高音用デスクトップユニット」
バーズアイメープルと鍛造アルミ製 8.5cmX8.5cmX17cm
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クリアで繊細な音の再生には桜などの比重の高い散孔材を使った密閉度の高い強固な構造の箱が求められます。今回の制作には音響特性と美しい木目が特徴で高級なバイオリンに使われるバーズアイメープル(日本では鳥眼杢とよばれている)を使用し、娘の希望でナチュラルオイルを使った明るい色調に仕上げました削ると甘い匂いがするこの木の葉はカナダの国旗になっていて、樹液から採取するメープルシロップでおなじみです

「イメージスケッチ_反射板構造」
ユニットからの音を45度に反射させるキャビネット構造は長年の定番、超高音成分を木に吸収させ、チタンコーティングの振動板を使ったNSW1-2058Aのドライでやや硬質な音をナナチュラルに和らげます
「音楽は機械で再生するのではなくて美しい楽器で奏でたい」
側面を塞いだアルミ側板で作られる三角柱の形をした空間が特徴の小さなキャビネットは、音の指向性を強めてダイレクトな忠実音が失われましたが、反面ホーン効果を生んでデスクトップに小さなコンサートホールのような魅力的な音場を作りました
気品あるメープルを生かしたデザインと職人仕事はバイオリンの名器を思い描いたものです

「川上三恵子さん・手押し鉋盤の調整」
こともあろうに先生はストラディバリを目指している・汗
家具工場勤務5年の後弟子入りした川上さんは今回の制作に奮闘、仕事は段取り8分、、をさすがにしっかりと身につけていて、失敗を重ねながらも無理難題をクリア。「そんなことやるんですかアっ」といいつつ精緻な小さなキャビネット制作を見事にやり遂げました
THANX!!

「アルミ材手叩き、木端面取り部分」
鍛造部のヘアーラインつや消しと、木端のバフ仕上の対比が美しいデザインです
僕達は機械が作る大量生産を目指しているのではないのだよ・笑
手仕上げの繊細な面取りは工業素材を個性的で魅力的な表情のディテールに生まれ変えます

「バッフル板をアルミ材で制作するための準備工程」
この後ユニット面とバッフルをツライチにするためのスペーサー作りも難なくクリアーしてくれました

「弟子の初めての小鉋」
研ぎ澄まされた豆平鉋は、逆目の起きやすいバーズアイメープルの微妙な凹凸を生かした味わい深い鉋仕上げに不可欠です

「がんばりやの川上さん」
開口部のある箱の組立時、直角出しに苦労しました
「おばあさんになっても大切なスピーカー」使用したスピーカーユニットAURA SOUND_NSW1-2058Aは、経年変化の心配のない振動板とエッジを使っていますが、万が一のユニットの交換に備えてアルミ側板を2.6mmのキャップスクリューねじでとりはずし可能な構造に変更しました
【注】2.6mmX16mmの細いネジでアルミ材を木に固定
◯入り口から5mm程度タップをたてること
◯ネジ切り後、木に作られた雌ねじをアロンアルファで強化
します
3ミリ厚アルミ板に2.6ミリのネジの頭部1ミリ強をデスク面を痛めないように埋め込み、埋め込みナットではなく木に固定するなどという奇想天外無理難題は僕の定番やろうとも思わない、繊細な人の手が生み出す職人仕事なのです・・・・・・・・・・・・・・・・・・「BOZEのアンプとIPODで視聴」
音楽は音とは違って理性や論理で原音を忠実に再現するだけのものではなく、インテリアと一体となって醸し出される雰囲気を大切にしたい
デスクの下部構造体に設置した振動ユニットの効果は想像をはるかに超えて、デジタルとアナログが融和した豊かで暖かなサウンドとなりました




