2009.08.30
指南帳_鉋の仕立て_其の一_刃のはめ合い
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普通に売られている鉋は二枚刃仕込み角38度、刃の大きさに寸六、寸八(刃巾65ミリから70ミリぐらい)があり、長台と呼ぶ長いものがあります
特徴は二枚の刃と台が微妙なバランスで協力して仕事をすることで、刃の重要性と、それ以上に台の仕立てと調整がものをいう鎌倉室町から現代まで原理の変わらない日本の代表的な手工具。
部品数4個の単純な構造ですが使いこなしはむずかしく、人により仕上がりに雲泥の差があるところに手仕事の面白さがあります
部品数4個の単純な構造ですが使いこなしはむずかしく、人により仕上がりに雲泥の差があるところに手仕事の面白さがあります
お客がなくなって閉店しそうな刃物屋で長い間眠っていた白樫、東急ハンズなど空調の効いた店内で数年在庫してあったもの、もっともいいのは師匠がこれを使え、と頂いた何十年も使ってこなれた古女房のような「おふる」で、現代器機にないカネで手に入らない価値が魅力、弟子にも使わせませんし使わしたところで使えこなせない一生の相棒です(僕の本物志向は鉋が原点かも知れません・笑)

手打ち刃しかなかった昔は、名の通った店がすすめるものを師匠が刃をたたいた音を聞いたりしながら選んで手に入れてくれたものですが、手作りのものは当たりはずれがあったので刃物選びは難しく、切れないものを買うと騙されたなどと自分の目を反省したものでしたが、それでも何年か使っているとすごくよく切れだすものがあったりして面白いものでした
現在作られている手打ち以外の刃物は規格で作られたヤスキハガネやハイス鋼など機械的に管理されていて面白みが無いかわりどれでも同じように切れるので購入の心配はそれほどありませんし、値段がいいといって切れるというものでもありません
反面台は多少のあたりはずれがありますので、買うときには特に押し溝付近の割れによく注意しますが、乾燥しているという意味では動いたものがよいと言えます
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鉋を手にいれたら刃を抜いて乾燥します。乾燥室で三ヶ月以上が理想で新しい台は巾が2、3ミリ程も狭くなったり捻れます。また仕立てた後も木が動きますので落ち着くまで何度も調整するものです乾燥後、仕立てやすいように押し棒を抜き、以下の手順で作業します(川上三恵子さんがとってくれた作業メモです)
注・僕は刃先線をかまぼこアール状に研ぎ、台上で押し溝に2.3ミリ遊びを作り刃を振ることで刃の出る部分を左右に動かせるようにしています


青色斜線部分で刃を抑え、表なじみを削りますが割れやすい【注】部分には刃が当たらないように注意します。何回か抜き差ししながら刃を仕込みますが、刃を抜くとき台頭木口やや上を叩くように気をつけます
嵌めあい強さは刃を手のひらで強く押し込み、刃先が下端に3〜5ミリほど届かない程度、その後玄翁で正しい位置まで叩いたあと、裏刃をやはり刃先から3ミリ程度で止まる位置の程度にしますが、裏刃の嵌め合い度合いは曲げてある耳のねじれを確認しながら金敷の上で叩いて調整します左上・逆目に注意して裏刃の巾を合わします
右下・左右に動けるよう裏刃上に2ミリほどの遊びを作ります・・・・・・・・・・・・・・・・・・押し棒の長さを切り、戻してから動かないようにエポキシや麦漆(小麦粉と漆を練ったもの)などで穴を埋めます
表馴染みを削りすぎたり、時間が経って刃がゆるくなった時には、ハガキなどをボンドで張り付けます下端以外を仕上げてに2.3回摺漆をします・・・・・・・・・・・・・・・・・・090830 570px



