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2010.06.20

works_子供の家具_ちこのゆりかご_2_工業と工芸

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制作資料_ちこのゆりかご00.jpg
「自製固定具」

あて台には固定できない作品制作のために大きなGクランプを改造して制作

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制作資料_ちこのゆりかご01.jpg上部と下部の大きさが違う柱状体を四方転(よほうころび)と呼び三面図には実寸が表れないので展開図を描いて制作を進めます。転び角度75度/15度は重力の理にかなう角度で椅子の背もたれの基本角度になっています。接合部の転びは4度弱になります
工業的なものと工芸的なものの形状はことなり、よくできた工芸品や骨董をよくみると全体がベジェ曲線で構成されているのが解ります。このラインはものを空に放った時の軌跡の形から放物線ともいわれ、日本では「てり」と呼ばれて伝統的な日本刀や鳥居などのかたちに表れていて、美術では機械的なアールを痩せたあるいは貧相なライン、ベジェ曲線を豊かなラインなどと例えて言い表します。洗練された江戸指物には細身で豊かなラインが存在しますが、「華奢」とは、余分がそぎ落とされていて、ふくよかで、きらりと華やかなたたずまいといったところでしょうか?
制作資料_ちこのゆりかご02.jpg


「Rで表す同じ曲率の機械的な曲線と放物線」
矢印の位置に張りがあります

上面木端、手掛かりの楕円、面取りのラインは特に重要で、伝統の中で培われてきたお茶道具の棗などにみられるよどみのない美しいかたちは、常に曲率が変化する自然界の放物線で構成されています




  
制作資料_ちこのゆりかご041.jpg
   


手掛かりの形(左)
上から「機械的な要素(直方体と半円)の組み合わせで構成された形」、「CADに備わっている楕円形状」、張りの位置を変えて手が入りやすくした実施形状

面取りの形(右)
左から「厚みと同じR値の断面」、「小さいRを両端にとった断面」、「ベジェ形状の断面」

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手掛かり部の加工手順と仕上

このような抜いた形の面取りを内面取りを呼び、かたちと共に加工の難しい仕事の一つです
 1_型紙制作、2_型紙を使い型制作、3_型で墨つけ、4_ジグソーで荒取り、5_トリマーで成形、6_小刀による仕上げ、7_磨きの手順で進行します
面取りビットの加工で荒れた表面を水拭きして蘇らせ、繰り小刀で成形し、楕円断面のあて木を使いペーパーで仕上ると木は生き生きと姿を変えて作品に命が宿ってくるのですが、この仕上がりが醸し出す印象や雰囲気が工芸品か否かの審査基準となり、機械に出来ない手仕事の醍醐味といえます



制作資料_ちこのゆりかご04.jpg

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制作資料_ちこのゆりかご03.jpg
「手掛かりの仕上げとあて木」




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やまおだまき.jpg
「おだまき」2010梅雨の庭で

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