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指物師の道具箱6_その他

2010.11.30

指物師の道具箱_クランプ

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締め付けて固定するとき、万力、はたがね、クランプ、バイスペンチ、自転車のチューブ、洗濯ばさみ、クリップ、ロープ、ゴムひも、ラチェット、チェーンブロック、シャコ万、つっぱり棒(竹がよい)、楔(くさび)、ジャッキ、凧糸、ビニールテープ、ガムテープ、、、女房子供弟子、そのうち孫の手・爆などなど、身の回りのありとあらゆる道具や手伝い見習いが手を貸すことになりますが、そのころどうしても作らないと仕事にならないことに出くわして作った大振りの自製締道具です。
尺五(45cm)の板の中心を締めることが出来るようふところを深く設計、2本のボルト構造により締め付ける際に接触面の角度を振って微妙に調整出来るのが特徴です。
こういった目的には鋳物のシャコ万のようにがっちりしているものより、木の弾力を生かしたもののほうが調子がよい。
これは木や竹が梢に向かって細くしなやかに美しく形づくる自然の力学で、強固な芯寄りの樫材と五分のボルトで作り接触面には厚皮を貼ってあります。
20年経っていまだに健在、いざというときなくてはならない愛用の道具です
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「茜と空」 2010晩夏


2010.11.21

指物師の道具箱_その他_「アテ木」

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一寸五分巾、長さ五寸、一番厚いもの五分(15ミリ)から葉書の厚みまでのさまざまを組み合わせ、板厚の分出し、溝巾測定など、いろいろな用途を工夫して使う自作道具です
(薄いものはビニール製のファイルケースで作りました)

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アテギ3.jpg
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使いかた_1


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扉の召合せなど、鉋屑一枚の微妙な厚み調整をする際に数枚重ねて使います
木欠き部分に右薬指をひっかけ、鉋とアテ木がずれるのを防ぎます

写真は合抉り(あいじゃくり)部の寸法をきわ鉋を使って仕上げながら調整しているところです

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使いかた_2

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ほぞ穴の墨つけの際、目的の巾と長さをアテ木の厚みを利用して、計算と毛引きの調整なしに正確に墨つけをします

工程_1_アテ木と毛引きと組み合わせてすみつけをします
工程_2_アテ木をはずして、アテ木の厚み巾のスミをします

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使い方_3


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厚み2ミリに削る時などに当て止めに使います


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アテギ4.jpg
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カップ.jpg
そろそろクリスマス


2009.08.29

指物師の道具箱_その他_油綿(あぶらわた)

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「油綿」竹は小民家の屋根材です

刃物のメンテナンスをする道具です
鑿や小刀の刃先にすっとあてると木に吸い付いてよく切れます

切り口が割れないよう凧糸で補強(漆)した内径4cmほどの竹で作り漆を塗ります。
底に残した一節に穴を開けてスーパーで売っている鉄板焼きに使う油引きのスペアーのまとめた一本の糸を竹の節の穴に通して引っ張ります。(凧糸で自作できます)
僕は刃だけに油をひくのでCRCをしみ込ませていますが、鉋台に使う場合は椿油がよいとされています

「青竹の油ぬきについて」
火で炙ると竹から油が滲み出て来ますので布でのばしながらよくすりこみます。ガスこんろでも出来ますが炭火で炙るとよい味わいになります




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2009.06.01

指物師の道具箱_その他_油綿 弟子達_川上三恵子さん

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弟子達_川上三恵子 1.jpg
「必須項目・長台」20090521


指物・日本の引き出しには鉋がけが不可欠
今春から弟子入り川上三恵子さんは国立千葉大学院出身
本当の樹の仕事がしたくなり、五年間の家具工場勤務後工房で学んでいます



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道具 tool_油綿02.jpg
「油綿」




前田様

素敵な鋸の写真有難う御座います!鋼もナカナカの様子!それ以上に手入れの行き届いている様は見る者に爽やかさを感じさせるほどのステキさがあります!

真似事で始めてしまいましたが!一番気懸かりなのは"道具"の手入れ!

難しいですね!少しずつ覚える他ありませんからネ!

工作部屋にキャスター付きの整理棚を作りました!此れで漆を摺る時に充分掃除をしてから摺る事が出来ます!

何かを実行すると失敗・欠陥が出てきますので其の解決の為に何かをしなければ成らない!

忙しい事です!ナカナカ結論に到達出来ません!

シカシ、此れが楽しいのかもしれません!頑張って前進!

冬に向かって、排気ファンを新しく作り直さなければならないでしょう!?

部屋中木屑の埃ダラケを無くさないと綺麗な作品が生まれないと思いますので工夫して見ます!

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道具 tool_油綿01.jpg


S様

週末アルバイトをしながら休むこともなく難しい鉋を習っている弟子達は美しい
きたない仕事場からはたいしたものは生まれません

仕事部屋の排気は無断変速の「ナショナル有圧換気扇」のようなものがいいと思います超強力ですが超うるさい、しかしほこりがきれいになったらふんわり静かに換気することができます

さて、よく手入れが行き届いて日本刀のように研ぎ澄まされた刃物はなんとなくイイものですがこれは怖さかもしれません
手入れ用の油綿は、竹一節に木綿綿で作り、椿油を染みこませるのが一般的です
僕の場合は上部に凧糸を何回か巻いて割れ止めをした竹一節に、スーパーの金物市などで売っている鉄板油引きの中身スペアーを使い、CRCを染みこませています
凧糸は刃を当てても破れることがなく、とりかえも楽ですが、いろいろの竹の太さをこれに合わす必要があります
信州は竹の北限ですので、御地竹藪からそのうち一節お譲りいただきたいですが、古民家カヤブキ下地がみつかれば美しくていうことありません

油引きスペアーはよくできていてギュっと引っ張り入れるための糸を作ってありますので、それを通す二分ぐらいの穴を底になる節に空けておきます
椿油を使うというのが一般的ですが、木工の刃物の場合は油が厚く、粘るのでお勧めしません(椿油は台所用の刃物の手入れの習慣かも知れません)
CRCが分子内部に滲透して効果があることは、潮風ですぐ刃物が錆びる鎌倉時代に学びましたが、またミクロンに木をそぐときなど、ときどき油綿で刃先をなぞると木に吸い付いて気持ちよく仕事が出来ます

それにしても今まで手でやっていた事を機械がやるようになって、現代はますます忙しくなるのはどうしたことでしょうか。一見非効率な手工具ですが、コンピュータ仕掛けのオートマチックなんてものは儲かるだけで人の心を動かさないってことを僕は炭火で知りましたナ

弟子達_川上三恵子2.jpg

「早朝・冬越しほうれん草と川上」20090508

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