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指南帳_木工

2009.09.25

works_筥 箱_栃材摺漆仕上硯箱(とちざいすりうるししあげすずりばこ)

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長さ28cm 巾22.5cm高さ8.5cm・伝統工芸展出品作品・明石Y氏蔵

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民芸の健康な素朴さに魅力を感じていたころ指物の苦手な曲面構成を大胆に試みた作品で、壊れやすい四隅留組部分を補強する錺金物を意匠ポイントとし、栃の虎斑(虎のような模様)材を生かした摺漆仕上げの大らかな曲面によるボリュームと、江戸指物独特の薄い板厚から生まれる軽やかさを両立して、飾筥としての魅力としています。
げす板(取り外しの出来る中板)には銀鍛造の水滴を埋め込み、筆架と墨架は汚れを落としやすい銀製です

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げす板(献保梨材)

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力のかかりやすい隅丸部(角丸)の板厚を微妙に太くするのは、理にかなった木工芸の作法で、木製建具と共通の伝統意匠です
覆輪(ふくりん・傷みやすい身と蓋の接する部分の装飾を兼ねた異部材)を固い黒檀でしつらえて傷の目立ちやすい柔らかい栃材を保護しています

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胴張6、は三味線胴のような身の立ち上がりのふくらみが6ミリの意で、この形はコンパスで描く単純なアールではなく、隅に近づくにつれて曲率が変化しながら滑らかに隅丸と繋がる曲線で、型紙は卵の形のような自然の曲線を手本にベジェ曲線で作成します

また、四隅組み手の加工には直線の基準面がないことから、胴外側部材の形に合わせて作った治具に載せ留台上で鉋で45度に合わせます

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「手がかり部分」

身の上部を絞り垂直線との差寸から生まれる蓋のちりを持つための手掛かりとしています


この部分の断面の面取りの形は特に重要で、丸みの切り替えのよるめりはりと結界のハイライトラインを強調する繊細な糸面取りがポイントです

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「七・五・三」の意は、蓋、身、底の関係をいい、見た目と重さ、手取りの(手に取ったときの)バランスを言い表します。
厚板から彫り出すことによって重くなりがちな蓋の裏をベジェ曲面状に抉るのは工芸の筥の作法です。(抉る・しゃくる・削り取ること)
頂部の板厚を6ミリに削り込み周辺部へ向かって徐々に厚く変化させる断面は、無垢板端部の強度を出す必然から生まれた意匠です。

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「契り型錺金具」

離れない意の契(ちぎり)を意匠に取り入れた隅金物は、銀の古美の(ふるび・美しく錆びること)楽しさを生かして錺釘とともに力のかかりやすい隅部分の補強を兼ねた装飾としています
また手鉋の削り跡を生かし、サンドペーパーを使わずに摺漆を重ねて仕上げています





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2009.07.01

指南帳_鉋_豆平鉋の制作_鑢から作る溝鋸の制作_其の八

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「dogs_フューチャー_梅雨の愉しみ」

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前田純一様

お早う御座います!どんよりとした梅雨を感じる朝です!

今朝、九時ごろ郵便で送達いたしました!

お忙しいでしょうがご批評をお願いいたします!

今日から第二弾、失敗談を含め報告レポートを制作いたします!

先日送りました五種類の焼入れ、切れ味などは如何でしたでしょうか?


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坂本様


天気に恵まれ、おかげさまにて福山ご両親と楽しい一晩を過ごしました

きらりのことや手作り野菜の話題、なんといってもらっきょうでしたが今年は育ちが悪いそうです。なにごともお天道さまですね

 さて送って頂いた鑢ですがどれもよく切れます

時間切れで研ぐことは出来なかったのですが、あの状態で使うのであれば焼き入れ温度は刃こぼれを考慮して二番目に高いものが刃もちがいいでしょう

薄づくりの鑿に研ぎ上げ、加えて裏スキが出来れれば表なじみ削りに使いやすいだろうと楽しみですが、その場合には折れることのないよう仰有るようにもう少し低い中間温度当たりがいいとおもいます

溝鋸は特に先端部が折れますので加えて焼き戻しに神経を使う必要がありそうですが、この辺を追求するのが楽しみですね

 神社お掃除お疲れ様です

晴れ間を縫って僕は半日雑草取りをしていましたが、やはりそのあとは一杯、となります

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前田様

今日中に焼入れまでする心算でしたが!今の時点でヤット三分の一!糸鋸の切りが入ったところです!疲れてしまいましたのでメールしてます!

 今日、酒井さんから貸して置いたDVDが返却されてきました!

早々に"漆の実"を同封してくれまして!早々実の蝋分ををアルミ箔に取りまして火を付けましたら良く燃えました!驚きです!

中の固い部分も炒って食べて見ましたが"香ばしい"香りが印象的で!強く炒りましたら!コーヒーのような香りがしました!

夢がどんどん膨らみます!昔はどのようにして蝋分を取り出したのか調べてみなければと考えております!

人の体温で少し纏まって来ますので!湯煎で出来そうな気もしますが図書館通いもしなければなりません!ドンドンやることが増えて目が回る楽しさ!今晩も眠れそうも在りません!


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坂本様


お疲れ様です

ろうそくを燃やすとタバコの煙や匂いも一緒に燃やしてくれますが、和蝋であればなおさら気持ちがいいですね

沢蟹、イボタ蝋、など漆のことは歴史が長い分先人の知恵にオドロキです

今こちらの弟子達が漆かぶれで薬を飲んでいますが、漆の実を食べると免疫が出来るかも知れないですね、どう思われますか?

取り出すのにはビーワックスのように蜂を使ったかもしれません

それであればミツバチが地球からいなくなり心配です

それにしても鋼を糸鋸で切るのでは大変だと思いますが、以前申し上げたダイヤモンドディスクで僕は切り込んでいますがとても調子いいですよ


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ところで朝の散歩どき、我が家のジャックラッセルフューチャーの目の端に穴に逃げ込むヤマカガシが見えてしまった。彼も目下の我々と同じく蛇追いに夢中なのです


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「気配」


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前田純一様

お弟子さん!漆被れ大変です!小生も昨年、今年と被れには悩まされました!さすがに全身に被れが回ってしまい!一皮剥けました!

何だか、新しく生まれ変わったかと!錯覚しましたが!相も変わらず自分勝手な人生を楽しんでおります!

秋田で漆カキをなすっている名人の話に!「セン」の木の皮を煎じて飲むのでかぶれは直ぐ治るし被れ無い!とテレビで話していました!川越では手に入らないので実験できないのですが!松本では手に入ると思うのですが!もし手に入るようでしたら試して見てください!結果を知りたいです!

酒井さんが「セン」の若木をご存知のようです!先日浦和で漆カキの話をした時「セン」の話をしましたら"若木"は有ると話しておいででしたから!

ヒドクなく!小規模でしたら「梅酢」も効きます!清潔にしなければ「漆」被れは酷くなる事も経験しました!清潔にする事でカナリ早く治す事が出来る事も知りました!「被れ」と「虫刺され」「汗疹」等の「感染症」では塗布する薬が違ういますので漆被れの塗り薬は一種のホルモン剤、間違えますと長引きますので"要注意"

、今回は、糸鋸で最後までやろうと頑張っております!意地っ張りですよね・・・・・困った者です!次回からは楽に出来る方法を考えます!今日中に何とか辿り着きたいです!

 綺麗な「くがいそう」の写真有難う御座います!地味な植物ですが"清々"しい、素敵な姿の草ですね!そちらにお邪魔するのが何時になるやら!でも、楽しみが益々増えてきました!


「鋸」届きましたでしょうか?アドバイスお願いいたします!

 おたまじゃくし・元気にしております!どんよりした空模様!雨の気配が感じられます!


坂本富士夫



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「無」

ヤマカガシはとっくに逃げている


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坂本様


先程鋸が到着しました

僕の鋸は焼きのあと研ぎますのでピカピカですが、ご苦労のあとが満ちあふれていて、焼きの温度が適正だったと物語るような鈍くくろぐろした鉄の肌がなんと美しいのでしょう。それに元の巾が広いのが使いやすい感じですね

このあと木で柄を作るか、凧糸を巻くかすれば完成ですが、刃先線が揃っていないなど、刃については少々難点があります

また目の形は縦挽きを参考にして上目だけつけるのですが、左右に振らない方が長切れすると思います。本番ではその点に留意して制作してみて下さい

また薄い鋸身で金属も切ることが出来る「ピラニアン」という鋸が売られています

糸鋸より早く、正確に角度がつけやすいと思いますので、ためしてみたらたらいかがでしょうか?

 漆かぶれの対処法ありがとうございます

化学薬品は体質を改善しないので使いたくないですね


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「まぼろし」

若者は幻想を見る・老人は夢をみる・フューチャーは蛇を夢みる


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前田純一様

 

鋸のアドバイス有難う御座います!アドバイス通り制作してみますきっと良い鋸が出来ると思います!ピラニアン鋸今日使ってみました良く切れて角度を正確に出す事が出来ます(値段がかかりそうです!)

刃物は使い手によって切れたり切れなかったり!驚きました!だらだらとやっていましたら本当に切れない!ところが夕食後精神を入れ替え"今日中に何とかするぞ"と気合を入れて「女房」が驚いて上がってきました!なんと切れる事切れる事!いかに神経を集中する事が大切か!思い知りました!凡人の私でさえこの様ですから!名人と謳われる職人さんは凄いものがあると思います!

ヤット迎え角が全部きり終えましたので!明日!後ろ流れを切り!鑢掛けいたします!

 糸鋸が無くなってしまいましたので自転車で買出しに行きましたら!にわか雨にあいまして前面びしょぬれ、楽しく濡れて帰りました!帰宅してものの五分も立たない内に晴れ間!めまぐるしい天気の変わりよう!夏のようです!

 

坂本富士夫


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「落胆」

育った蕪と木陰で

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坂本様


混迷だったようですが先が見えてきたようでほっとしました

僕はなんとなく勘でやっていますが、初めは以下のようにするといいと思います


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刃先線を既製の鑢面を参考に少々の凸アールに作り、万力の両口に薄い木っ端を両面テープで止め、刃高分だけ鋸身を出して固定して下さい。

アールに作るのは腕の動きを相殺することと押さえ溝の直線を見るためです。また万力の刃口が鋼で出来ていることを利用することで、目立て鑢が止まり刃底線がきれいに揃います。

ピラニヤ鋸の角度を一定に保つには向かいの壁に角度線を書いた紙を貼り鋸と角度線が平行を保つように切り込むとうまくいきます。

その後電灯を刃先の平ら部が光ってみえる角度で当て、平らがなくなる瞬間を目安に擦りこみすぎないよう上目をつけて完成です

道具は通過点という哀しい宿命をおびていて仕事が終われば単なる記念品のような存在になるのですが、手作りの道具達には苦労と喜びが刻み込まれて愛着の深いものですね。今度は成功をお祈りしています 


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「掘った掘った数メートル・フューチャー満足」

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蛇追いは石垣の隙間からスタート、何日も覚えていて、散歩のたびに毎日掘り続ける
移植したあやめをだめにし、名物レンゲツツジの根を掘り起こし、さくらそうをメチャメチャにし、芝生に到達してぼちぼちヤメナサイといよいよ命令が下った
それにしてもよくやった見上げたものだとほめて上げたときの嬉し顔スナップ

ところでフュチャーも寝言をいいます。夢でヤマカガシを追いかけているんでしょうか、やめさせられて次の手を考えているんでしょうか、我々と同じですが、熱中するとか寝食忘れて、とか、そうでなければいいものなんか生まれるわけがありません。こういった仕事を割に合わないといいますが、利益を生もうとするとなぜか眠くなります。それで大量生産品は心に響かないのかも知れませんナ

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2009.06.24

指南帳_鉋_豆平鉋の制作_鑢から作る溝鋸の制作_其の六

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「初秋・薪ごはんのたのしみ」2007年

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前田純一様


火の色、鉄が赤く焼ける色!八時に焼き戻しが終了しました!合計三十本の鑢!何かの折に二三本送ります(焼き戻しした奴を)

焼き戻しで判ったのですが!鉄を赤く焼くにはカナリのバーナーのパワーが必要であると言う事が!

昼間ダンボールなどを被せている暇が無い事も判りました!

陽が落ちて暗くなってから鉄の色が判別できる状態で記録しなければ出来ないと言う事も分かりました!

予めカメラをセットしておき撮影し終わったら一気に焼入れに入る!

識別準備も完璧にしておかなければ混乱する事も判明しました!

一番の問題点は!鉄の色をどの様にしたら"オレンジ色"に持って行けるか!?!?!?!?今晩眠れそうも在りません!????!!!

一人で何でもするのは気が合って良いのですが!忙しくて上手く行くか心配です!

今日使った炉の写真を送ります!ご批評下さい!

酒井さんは真面目ですし!物を作ることに一途です!ファンが多いのも其のせいでしょう!貴重な人材です!前田さんのお友達は皆さんステキな方が沢山居られる!羨ましい限りです


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「きれいに準備された坂本流焼き入れ道具」


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写真をありがとうございます

とてもきれいにとれていて様子がよくわかりましたが、わけても「フイゴ」は懐かしく、父もときどきこれを踏んで難しい顔をして刃物を作っていたのを思い出します


過日、ハイス鋼で轆轤鉋を作るのには、楢などの広葉樹の消し炭と、ふいごがよいという話を木曽の方に教えて頂きました

僕は昔、楢炭とブロアーで既製の蹄鉄を赤め、馬の蹄に合わせた憶えがありますが、酸素と混ぜて温度を上げるのは、米を薪で炊くときに団扇であおいだり火吹き竹で吹いたりするのと一緒で、「原点・火」とは一体なんなんだ、、と不思議な気分です。人は火を使うようになって猿から別れたんでしょうか? それにしても未だに原子力に悩んでいるわけですね


現在の工房では、プロパン/酸素のバーナー、アセチレン/酸素のバーナー二種を使っています。それぞれに火口の大きさ(ガスの流れる量)がありますので混合比の調節次第で安定した目的の温度の炎が得られ、仕事に集中出来るので大変楽をさせてもらっています。

つい最近の息子の話では、広い範囲の温度を均一に上げたい場合は大きなプロパンバーナ、銀蝋仕事など、狭い範囲の温度を集中的に上げたい場合は細いアセチレンバーナーがいいようだということです。発明した方に感謝しながらありがたく使わせて頂いていますが、爆発の危険を伴いますので細心の注意と免許も必要です。近代の機械工具類は、安定均一、誰にでも出来るといった効果を生みだし、かわりに僕達から仕事の誇りや個性を奪いましたが、簡単便利安価は心の危険も伴うもののようです


話は変わりますが、先日和光で貴兄もお目にかかった井尾さんのお父上は素晴らしい金属工芸品を後世に残した僕の父と同じ世代(といっても一世代ですが)の先輩で、そのお話によると金属に味のある錆を出すのは「こえだめ」のそばに何年も放置するのがよく、鉄をなますのは焚き火の中に何日もおくのがよいということです。

同じように樹の乾燥も十年単位ですが、こえだめが消え、焚き火禁止の条例が出てそんなことをしていては喰っていけない現代はいいものが生み出せませんし後世の文化財も残りません。僕達工芸家にとっても悲しい時代ですが、酒井さんも小椋さんも苦しみの中から素晴らしい作品をしぼり出します。美をめざして作家が懸命に生きるパワーなんでしょうが、ひょんなことから好きな仕事にぶつかりそのことで頭がいっぱい、探求心旺盛の貴兄老後はなんと幸せなことでしょうか? 樹のたとえ「脇芽もふらず、、」とはこのことでしょうね




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誕生会_浜 克也君」2009年4月

僕のところには父祖の時代から工夫された技術とそれにより生まれ出た作品があり、学びながら家族と一緒に暮らしている純真な若者が数名います。
近代は化学肥料への置き換えや化学薬品の予防使用で健康被害が生まれ、樹木の大量消費で環境が破壊されてしまいました。コンクリートやプラスティックや新建材などの合成は、素材に均一性と造形や色の自由、価格に安価を生み出しましたが現代は考え直してみたいことがらなのかもしれません
僕の頭にこれからは父の頃のようにゆっくりとものづくりがしたいものという思いがよぎるのは昔の職人の作った美しい刃物を見るときなのですが、ここにいる若者たちが時代を切りひらいていってくれることを夢見ているのです

2009.06.23

指南帳_鉋_豆平鉋の制作_鑢から作る溝鋸の制作_其の五

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「朝日・朝餉」2009年初春

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前田純一様


何時も良く読んで頂き感謝いたしております!

彫金用の耐熱ボード(商品名=耐熱ボードセルストーン・・問屋なので会社・正式名称・含物質・などは不明)単価=735円(200×250)

扱う物が小さいのでこの方が効率が良いと考えました!

レンガの上に置き1写真のように蓋をすればヨリ熱効率が良い筈です!結果はやってみないと判りませんが思惑道理に行けば由と楽しみにしております!

鉄の色はカナリ正確に記録できると思いますので(色が・ダンボールのカバーをすることで安定すると思います)

初めの焼入れは五種類致します!


1.カナリ赤くして!多分オレンジ色に成るのではないでしょうか!割れる可可

  能性がカナリ高いと思えます!

2.オレンジより赤味を感じる赤に焼きたいと思います!此れも割れる可能性

  が多いと思います!

3.赤くほんの少しクロを感じるくらいに焼きたいと思います!この辺でも割れ

  る可能性はあると思います!

4.赤黒い感じに焼きたいと思います!この辺が一つの基準に成るのではと

  判断しております!

5.黒を多く感じる赤に焼いてみようと思います!多分!4と5の中間辺りが鉄

  の種類によって選択されるのではないかと考えています!

6.余り赤を感じない範囲に焼きたいと思います!強い焼入れではないです

  が!刃物をヒネッテ使う刃物の様な刃には良いのではないかと追加しまし 

  た!

?・あくまでも当てず法です結果を判断して下さいお願いいたします!



*酒井さんと今日会いまして彼の研究熱心なのには驚きました!色々と話を  

  している間に!彼の実家が空き家なのだそうです、正式では無いのですが 

  借りて見ようと考えております!

  彼のやっている「漆かき」を是非経験したいのと!漆の実で蝋燭を作り「縄

  文時代」竪穴住居はロマンチックだったと皆さんに知って頂きたいのです!

*彼に裏だし玄翁を「前田師匠」の所に届けてもらうようにしました!見て感

  想をお願いいたします!


今日は、浦和の神田・天米(てんよね)と言う天麩羅屋で昼食を取りました!天麩羅も然る事ながら!糠漬けの美味かった事!糠床何年物ですかと聞きましたら四十年!脱帽でした!!!!!

ワインの上等どころでは在りません!人間の丹精込めた作品!飛び込みでこんなステキな糠漬けに逢えるなんて!幸せ者です(キュウリ・大根・ニンジン)

T=0488221011(機会がありましたら寄ってみてください)


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坂本様

素晴らしい段取りですね

三城は一日雨降りで乾き気味の畑が息をついています
炉の写真をありがとうございました
小さくて扱いやすそうです

実は僕がやった焼き入れは炉なしでいい加減にやったものなので興味 津々です
素材はなんですか?きれいな白色をしていますね
これからガスをどのようにあてるのか想像して楽しんでします

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現代生活のなにがおかしいかというと、感動が伴っていない
温度を推し量るということにはこころが伴います、美味しいものを食べさせたい、とかいいものを作りたいとか、、街は加工食材ばかりになってしまったからものの命が解らず可哀想、勿体ないといった感情が育たない、まして俎板にのせられた樹のこころがわかるはずがございません。
鉄が熱せられてあついあつい、素材がもがいた色がオレンジから赤に、もうしこし黒みがかったなどと観察した人の心の動きがいい仕事には大切なんで、どうしたってデジタル温度計では駄目で、樹でもなんでもどんどん自動加工機に載せるなんてのも、とんでもないことです

温度をみるのにダンボールで囲って暗くするということですが、そもそも現代の住空間は明るすぎますナ。火の色が見えないから「感じ」がないし情緒が育たないから思いを馳せるといったことがわからない。(その割には温度差なんていっておりますが、あれはあこがれでしょうネ・笑)

そもそも電気製品の火傷もできない設計は余計なお世話というもんで、子供は火傷して成長するもんでしょうが、、くれぐれもダンボールに火がつかぬよう気をつけてください
しかしうちのお弟子さんはたいしたもんですヨ。薪でご飯をたいて鰹節を削って出汁をとり味噌を摺り糠味噌をかきまぜます

カナリ、とか、いい加減、とか、いい按配、なんて死語となりつつありますが、ろうそくの明かりなんてのは不便の豊か、暗がりの女房はいいもんでこころが通いますが、家の中はなんでもかんでも電気こうこうと照らせばいいってもんじゃありません。
余談ですが写真は明け方じっと待っていて早起き鳥が騒さえずりだすころ、薄明るくなってきて今だっっ、て時にいいのが撮れます。次は夕餉どき、お味噌の香りが漂う写真になりますが、暗いと明るいの中間、薄暗い・薄明るいを愛でた感覚は、ものごとをはっきり断定しないアナログJAPANで、正しい悪いの他に、正しくない、悪くないと奧ゆかしく表現しました。いずれにしてもそもそも善し悪しなんてことは永遠にわかりませんナ。
しかしこの頃のデジカメは高感度でも画像が荒れない、中間要素もとても豊か滑らかでお気に入りです。(ナンダ・・汗)

酒井さんとのご縁もうれしいですね、漆かきはおもしろいですよ、樹が痛がって樹液で傷を守ろうとしている。もし塩尻にくることになったら酒井さんもいっしょにいろいろ焼きをいれましょう。かぶれがこわいですが、ステロイド剤なんかより沢蟹をすりつぶしたものがいいですよ


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「想い・点前椅子」2009年


2009.06.18

指南帳_鉋_豆平鉋の制作_鑢から作る溝鋸の制作_其の三

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前田純一様


今日は、散歩がてら目立屋に寄り使い古しの鑢を手に入れました!

サイズは「5インチ」24枚・此れで油と水の焼入れが出来ます!後はバーナーとガスを手に入れれば準備万端!ガス会社をどこにするか迷っております!地元の「武州ガス」全国展開の「レモンガス」いずれにしてもガスは必要!

アウトドアーの時も使えますので楽しみです!

「3.5インチ」「4インチ」の鑢は沢山有りますので!目立屋から貰っておく事も出来ます!必要でしたらメール下さい!(危険物の日に出してしまうそうなので、出した後は当分使い古しは出てこないとの事)

焼きを入れる前の仮の刃物の形ですが!片辺を小刀と同じような傾斜の刃にして、背は指に負担が掛からないように鑢すっておこうと思いますが!師匠の長い経験からどの様な形状が良いかご支持を戴けると助かります!!!!!



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楽しそうですね

暇があれば飛んでいきたいくらいです


参考に寸法図を送ります

刃厚3ミリ以下の鉋を作ることはないですから小は大を兼ねるでいきます


1 厚みについては3mmのままのほうがよかった点

2 目立て角度はもうすこし立てた方がよさそうなのでなおして描いてあります

3 滑り止めをかねた凧糸を巻いてあります(巻き方は後日お教えします)


取り急ぎですみません。参考にして下さい


PS

今はミリで呼んでいますが、インチは長さのことですか?


押し溝切_刃拡大_jun 1.jpg



押し溝切り鋸寸法図.jpg

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前田純一様


アドバイス有難う御座います!

かなり平面に気を使わなければ成らない事が理解できます!

キングの1000番買い求めようと思います!

親父が使っていた"金剛砂"が有りまして!親父の真似をして、定盤の代わりに金床を使って平面を出してみようとも思います!

何だか、師匠と付き合っているとタイムスリップして行く自分が面白く思えてきました!

焼入れですが!目立屋は油で焼入れが良いのではと言ってくれましたが師匠はドンナ方法で焼入れをしましたか?宜しかったら教えてください!お願い致します!

峰の部分を薄くする事!師匠の写真で理解いたしました!歯振が無かったので、引いた時渋く為らないようにと先回りいたしました!

バーナーは友人が余分に持ってましたので譲り受ける事になりました!

何でもかんでも人様のお世話に成って苦労なく楽しい人生を歩ませて頂いてます!幸せな奴だとつくずく思います!

本格的な焼き戻しは二十日の日からに成ります!

十九日が心臓の検査、ステンレスの心臓ドンナ具合か楽しみです!

負荷心電図・自転車を漕がされてヒイコラ言いながらの検査!楽しんできます!


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坂本様


心臓順調を祈っています

砥石は少々誤解させたかと思いますがキング#1000は、僕が弟子入りした当時からの定番ですので使ってみてください

年をとって亡き親父と時を共有出来ることはなんともいいんじゃないですか?

ときとともにいい思い出ばかりになってきますね


焼き入れについて僕はあまりよくわからないんです。

キツネ色になったとき油焼き入れをして夢中で間に合わせたことぐらいしか覚えていません

その道の方に聞いておわかりになったら僕にも教えてください


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親父は日立の機械工でした!面白い特許を持っておりまして(社内特許)川から田圃へ水を汲み上げるポンプの特許!堤防と川の間を真空にすれば後はストロー現象で水は田圃に流れ込むと言う至って簡単な考えですが日本国中で使われていたポンプ!

今考えると一番親父に近い生き方をしている様にこの頃思えてまいりました!

右手の人差し指が「しゃもじ」のように広がった様子を今も思い出します!

形見に成ってしまいましたが!長さ900×幅80×厚5のステンレス裁断定規が懐かしい思い出を蘇らせてくれます!

今日は、筍を掘りに言ったのですが竹林の持ち主が体調を崩してしまい、人が居ないと言う事で、留守番がてら話し相手になって参りました!

博識の方でお百姓さんの仕事、自然の話を聞いているのが楽しかったです!


鑢をガス台でナマしたので鑢がはねて大変でした!バーナーを持っているのが18日が都合が良いと言うので其の日にしましたが早く十八日にならないか楽しみです!

親父が居れば"焼入れ"は教えて貰えるのですが!今は天国!ジープのサスペンションで包丁を作ったときの焼き色を思い出してやってみようと考えていますが!今から五十数年前の話出来るだけ思い出しながら遣るのと!目立屋を責め立てて聞き出すように努力いたします!

鍛冶屋の仕事は大変興味が有ります!アメリカ・コネチカットで飽もせず一日中鍛冶屋の仕事を見ておりましたら、若かったら弟子に取るところだといわれるぐらい見てました!

焼入れの状態は写真に取って置いた方が良いでしょうか?

今回、焼き戻しはバーナーで!断熱材で囲み温度を上げて様子を見ようと思います!使わない鑢を余分に貰って焼き戻し焼入れを実験してみます!


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坂本様


いい親父さんだったと想像して楽しくなりました

真理をつかまえた人ほどすごいと思います

お目にかかれないのは世の常でしょうが、ステンレス定規をそのうち見たいものです


焼き入れにかぎらず金属は細いところに熱が集中すしますね

先端が折れやすくなりがちですので、僕は焼き戻し?に気を使った覚えがあります

「ナマし」 「焼きいれ」 「焼き戻し」というんでしょうか?

聞きかじりでやったことなのでもう一度よく理解したいと思いますので記録よろしく御願いします

出来れば写真を撮っていただけるとありがたいです


それにしてもサスペンションが包丁とは驚きです

陶芸は炎の芸術といいますがどっこいこちらもさるものですね


ところで市販の鑢は先端に行くに従い薄くなっています

使ってみると掘っていくと締まってしまい、具合が悪いおぼえがありました

あまり使うこともないのでだましだましやりましたが、例えば柄の方で作るとか、

ちょんぎって厚みが一定のところで作るとかするといいかとおもいます


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