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展覧会

2009.03.04

ご来場、ご高覧をありがとうございました_

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東京銀座和光並木館「時代をつなぐなかまたち」展へお出かけをまことにありがとうございました。

小規模の会場で10人ほどの作家が集まって開催するグループ展はお客様とともに作家同士の距離感が近く、作品を前にしてお互いの理解が深まります
作者の思いを間近でみたり手にとったり、井尾さんの発案で実現したこの展覧会は、分野も年齢も異なるつくり手がお客様とともに共有した時間から楽しい思い出をいただきました

多くのお客様の熱心な鑑賞と貴重なご意見、また旧友と再会や新しいご縁、そして皆様のご好意に心から感謝御礼申し上げます

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作家仲間のみなさま、和光のみなさま

大変お世話になりました
ありがとうございます







2009.02.17

搬入に向けて_「時代をつなぐなかまたち」展090219〜28

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「なにかを掴みかけた早川さん・ひょうたん焼き印」

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「時代を繋ぐ」にあたって「僕達が再認識したい日本」
がテーマとなりました

用を満たすだけではいけない、しかし必需品を作るのだよ・・に向かい、連日徹夜と夜鍋交互の若者達
おかげさまで大した怪我もなく、雪のない暖かい冬は何よりありがたい贈り物でした
やはり歳に勝てません、梱包積み込みをすっかりお任せが有り難く、小生昨晩はゆっくり休ませてもらいました。応援してくださっている皆様、会場でお目にかかるのを楽しみにしています


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「指物は箱に始まり筥に終わる、とハイス鋼の鰹節削りも・・」

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「暖房係・飛世君の頑張り!!」



アルバイト代を辞退して「最後まで手伝えなくてすみません」と応援にきてくれた深見君がたくましく成長して後輩指導、僕が修業を始めた時に父にもらった鉋を持たせた

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「工房時代の深見」





2009.02.12

扇のパーソナルチェアー_「時代をつなぐなかまたち展」2009年2月19日から・銀座和光並木ホール出品作品から_

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座るのに椅子が必要になったのは戦後生活が洋風化したからである
椅子には家族が勉強したり食事をしたり仕事をするためのものと、個人のものとがあり、自分用の片アームのパーソナルチェアーを1986年に作って気に入っている

23年の間、僕はこの椅子に座って日の出と夕日に感動し、燃える樹の故郷を思いながらご飯を炊き、樹が灰になる過程を楽しみ、悩み考え、たまに喜んだり夢を見たりしてきた
8寸(24cm)の存外の座面低さはそのころ小さかった子供達と僕との視点を合わせるためであったが、床に座る方を見下ろさない
一見固い木の椅子にこだわるのは、化石資源から出来たふかふかのクッションよりも、夏であれば、いと涼しげな麻を被せた日本の座布団などをのせて楽しみたいからである



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何十年も使える堅牢な椅子、親が座ったものをその子供がまた座る事が可能な椅子、流行でもなく、多少荒っぽく使って傷がつこうが、個性的でびくともしない美しい椅子などを作っていては儲からないので世の中にはへんな椅子が溢れているのだ
しかし樹を粗末にして作った規格の椅子に自分を合わせたり、使い捨てを買い換える事を楽しみにしてしまうと、自分の人生までが型にはまった使い捨てになりかねない

この椅子には火の番にはじまり、生きていくためのさまざまな仕事が与えらているのだが、僕はぼちぼち息子に譲ってもうすこし座を高く大きくした新作に座ろうかと思っている





2009.02.03

T チェアー(桐と桑の手前椅子)_「時代をつなぐなかまたち展」2009年2月19日から・銀座和光並木ホール出品作品から_

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西洋を取り入れて戦後普及した日本の椅子は、畳や木の床での暮らしの習慣、体格の違い、靴を履いて使う外部空間と裸足で歩く清潔好きな家庭空間の違いなどの問題が未解決で、さまざまな試みがされていますが、きものを着て座る日本人を思い描きデザインしたこの椅子は、茶道のお点前を参考に手前椅子と名付けました。
1995年の銀座和光での個展に初出品以来、西洋では使われることの少ない針葉樹のかろやかさを生かして、杉、落葉松(カラ松)、松などと手縫いの革を組み合わせてその後さまざまなデザインが派生し、日本の研ぎ澄まされた手鉋仕上げの味わいと、うずくり仕上げによる生命感溢れた素材の触感を特徴としています

鍛造の錆鉄のフレームは茶道で使われる茶釜の仕上げに習い、背端部に溶かした真鍮を被せた鉄輪をデザインポイントとして、ウレタンなど、健康被害を起こしている化学塗料を使わずに仕上げた樹と共に、地球にリサイクルする日本古来の考えは工房作品全体の共通の思想です

 また懐石に昇華された雑煮、白米、漬け物、焼魚など日本の食事を、向付けや小皿などに代表される日本の食器が口に近づく形態と、大きな洋皿に口を近づけて頂く形態の違いからくる差尺(椅子座面高さとテーブル高さの寸法差)を考慮しながら、茶室で小さな宇宙を作りだしてきた日本に見合ったサイズにし、最近問題視されている椅子使用による腰痛の増加などをふまえ、僕達が大切にしてきた背筋をのばした健康的で美しい所作を大切にしています

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「差尺の検討_和食器・洋食器による所作」


特に重要な座板面は座骨中心点位置とベジェ曲線にならった大腿裏側に接する部分を計算してカラダに沿った美しい曲面を手鉋で削りだすことによって、木の椅子のすべりやすい固い感じをなくし、椅子の語源、人が木に寄りそう意味を大事にしています

これからの日本の椅子は、寸法や色やかたちだけではなく、樹木への敬意のこもった制作姿勢や、木材を消費してしまった結果の環境破壊への反省、或いは民族が培ってきた針葉樹の文化、日本の刃物の切れ味が醸し出す味わいを生かし、長い歴史と文化にそぐなう未来の格調を生み出しながら、西洋の合理性と融合して発展して行かなくてはならないと思います


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「落葉松の手前椅子」2004年制作


作品は、工房の日々の暮らしから生まれる道具が出発点ですが、昨秋家族となった嫁の希望を聞き、以前から作りたかった桑と、暖かな桐材を組み合わせた座板で設計し直した、新デザインを出品に向けて制作中です。
美しい日本の椅子の試みは、美しい日本女性とは、に繋がり、二人の娘に既製の人生ではつまらないよ、人生は一回きりのオーダーメイド、オンリーワンの日本女性に成長して欲しいとの僕の祈りと重なり、点前と嫁の頭文字からT チェアーと名付けようと思います








2009.01.31

杉笹杢材の銘々卓_「時代をつなぐなかまたち展」2009年2月19日から・銀座和光並木ホール出品作品から_

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「杉笹杢材の銘々卓」(すぎささもくざい、めいめいしょく)

甲板_40cm正方・高さ43cm

(イメージレンダリング)
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華奢(きゃしゃ)は、ちいささ、かろやかさ、小味の利いた、といった感覚で、大仰ではない華やかな感じをいいます
銘々卓とは、床で使われる銘々膳を、椅子使い用に高くしたことからつけた名で、卓の語源は供物を載せる台だそうですが、現代では優れた技術で丁寧につくられた台の意です

甲板の素材、杉材の笹杢というのは、木目を笹に見立てた呼び名で、年輪のこまやかさが老樹の過ごした時を感じさせます。白木の風合い(ふうあい)は、かろやかさ、やわらかさとともに、丁寧に使われた時間が作る古美(ふるび)が特徴で、繊細さの同居した不思議な強靱さの魅力が日本の伝統になっています。かやと馬のしっぽで作られたのうずくり仕上げは「洗い出ししあげ」とも呼ばれ、京都の北山杉を川で砂で磨いたものと同様に、柔らかい夏目をそぎ落とした、杉ならではの手触りと美しさが独特です

おりたたみ構造の脚部は細寸棒材として適している針槐(ハリエンジュ)材、野生桑の若木のように強く、ほぞ組の精緻な加工が可能な良材です
X脚構造は古くから世界中でおりたたみの定番となっていますが、回転部の軸がこわれやすく、15年ほど以前の拙作、キャリーデスクとキャリーチェアーの経験から8mmのボルトにアルミパイプの軸受け構造とし、ながもちを実現しています。また脚の固定金物は鋸のばね性を生かして自製したものです

反り止めを兼ねた杉材と脚へのジョイント部は、すべり桟(あり桟)構造で、樹の湿度変化による伸縮で不具合の出ぬよう古来に工夫されたものですが、僕が加工したあとも永遠に樹が生きていることを優先させる手法は古来日本の伝統です




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