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春夏秋冬

2009.05.31

御礼参り_善光寺・道具の愉しみ_鋸_木釘、ダボの切りそろえ

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「長野善光寺ご開帳」090530

いやあ奴隷船のなかは大混乱のようですね

年寄り奴隷にはハンディがなくては不公平ではないですか


こちらは週末明け方4時出発、息子にひかれご開帳最終前日の善光寺へ御礼参りをしてきました。梅雨の晴れ間の参道では、朝時からお帰りになるご上人様と近隣のかたがたとの心の琴線が実に印象的でした

この寺の魅力は信仰の自由を感じさせてくれることで宗派がなく、男女の平等と相違が男性的な西の門、女性的な東の門通りの印象に表れています

本堂脇の経蔵の内部には回転する八角形の蔵があって有名な経本が納められているそうですが、この建物の屋根のてりのかたちが制作中の厨子の屋根に似ていて襟を正しました

それにしてもこのように美しい日本の木造建築の伝統が、名のない宮大工職人に引き継がれてきた美意識によるものだということに驚きです。美の審査官は人ではなく、やはり過ごしていく時間なのですね


また隣の大勧進で分けてくれる「無量寿香」が昔から好きで求めました。この白檀香には格式高い雅味があります


参道入り口、目新しいことのない外観の御本陣藤屋ホテルは、半地下喫茶室の熟練職人の作るハムエッグトーストとコーヒの朝食が美味でファーストフード時代に新鮮、歩き疲れた後のチーズケーキもおすすめでした

それから西の門酒蔵よしのやで酒蔵自慢の酒を求め、帰りの車中は爆睡、日本酒試飲が過ぎたようでしたがこれも「ごりやく」。おすすめ「雲山」は個性的、なかなかのキレ味でいい酒と存じます まことに古きをたづねてなんとやらとなりました


弟子達へのみやげは、今回仕事をさせていただいた 横川おぎのや様の伝統釜めし、川上さんは食べ終えて、この釜でご飯を炊いてみたいなどと言っています

中央道で東京出張のときは横浜崎陽軒のシウマイを求めますが、どちらも僕達年代には安心でなつかしいものですね

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「経蔵」1759年


善光寺ご開帳01.jpg

>>>西の門、東の門あたり・善光寺.mov


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前田様

メール有難う御座います!

豆鉋を作るのに色々な道具を作らなければならないところが嬉しいです!

昔の職人さんは大変だったでしょうが楽しかったのではないでしょうか!?

仕事をすると言うことの意味を日々実践していた訳ですから!

この歳に成ってこんな楽しい時間を持つ事が出来て幸せです!!!!!


「奴隷船ガレーの漕ぎ器具」がほぼ出来上がりました!

明日、自転車のチューブを調達して取り付ければ「奴隷」の気分で大西洋をアメリカ大陸まで漕ぎ渡る事にいたします!

カヌー、エイト、ヨット等楽しんできたのですが、この十年漕いでおりません!ゆくゆくはシングルスカヤを作って楽しみたいと考えておりましたので、この際体力作りを兼ねて一歩前進するために「奴隷漕ぎ器」を作りました!

シングルスカヤは船体を私の取ったパテントの技術を使い作ってみたいと思います、オールも出来れば特許の申請をしようと考えております!通るかどうか?疑問ですが遣ってみようと思います!


此方は路地のイチゴが赤くなって参りました、近所の子供が一粒二粒しか取れないのにオジサン、イチゴ見せてと来ます!未だに自分の口に入りません


雨になったので二三日イチゴの熟しも遅れるでしょう!



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S様


さて心安まるひとときは午後からの落ち着いた手仕事にピッタリでしたが、おじいさんおばあさんが店番をしている松本中町そばの、古い小さな長谷川刃物店にはあまりみかけないおもしろい道具を置いてあります

添付写真・一昨年みつけたこの鋸は、右側のアサリをつけない刃渡り13cmほどで、木釘の頭切りやダボ埋め作業にかかせません

静かな雨の午後、この鋸で一瞬にスパっとやると、梅雨のモヤモヤなども晴れ晴れしく吹き飛びます。普通の鋸では身を痛めてしまうのですが、たしか4、5千円のもので僕らにはなんとも安い愛用品となります


お気に入り道具をひとつひとつ揃えて段取りを組み、みごとに花開いた時の感動は儲からない職人ならではの一番の喜びですナ

作業にかかる前には、ろうそくを挽いて鋸目のなかの切りくずがボンドで固まってしまわないよう、気をつけるのがコツで、仕事が終わったら目をよく洗って油(金属には僕はCRCを染みこませた油綿を使います)をひいておきます



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「窓・梅雨の晴れ間の夕餉」090530

2009.05.22

S邸厨子_1986年

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「いのりのしつらい・桑材の厨子」1986年

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昔、偶然工房を訪ねてきたS君とは、彼が都会でコンピュータの仕事をしていて精神を病み、現在の工房建築の肉体労働を手伝ってもらって健康を取り戻して以来の長い付き合いになる

都会をひきはらい松本で暮らすことになったS君の母上がある日工房へみえ、厨子を所望されたので僕は仰天した。厨子仏壇は日本の仏教のしつらいだと思っていたのである
 もうすこしお話を聞かせてくださいというと、洗礼をお受けになったときの十字架とマリア像がそのままなのでというお気持ちだった
辞退するつもりだったが、僕の気持ちが変わったのは、お持ちになった小さなマリア像の美しさだった。大切に箱に入ったままのお像の台を作りたいと思ったのである

 台と光背、高さ30cmに満たない厨子、キャンドルスタンドなどのスケッチを数ダース描いてお見せしたいというと、頼んだのだから必要ないといったことを仰った
制作には半年ぐらいかかっただろう、修道院出のS君のご意見を聞きながら制作にとりかかり、木工家の僕ははじめて美しい銀の蝶番を作ることができて、お持ちしたときの嬉しそうなお顔が目に浮かぶ

54歳の夫を亡くされて以来の看護のお仕事を退職、あのときからの松本での彼女は教会でさまざまなお世話をされて来月には90歳、階段を駆け上がっていたほど陽気だったのに、体調を崩されてあっというまに天国へ召されたと昨日S君から悲しい知らせを頂いた



works_像_マリアと台座 - 002.jpg


そのとき作らせて頂いた小さなキャンドルスタンドに火が灯されていて葬式は温厚そうな司祭によりつつましく進行した。清澄な聖歌に包まれながら僕は棺のなかの美しいモニカさんに心からの感謝の気持ちを伝え、別れを惜しむ友人たちに見守られて彼女は旅立った


聖モニカUさん02.jpg


宗教を論じるのは御法度とされているが、僕の親友は邪悪な教祖に御利益があるからと騙され、妙なモノを買うために大金を持ちだしたつれあいと離婚している
二者択一を迫られたとき、あるいは辛いときに判断の基準にすることは、すがたかたちが美しいか否かだよと僕は後輩に伝えることにしている
 正しいものだけが美しく僕は美しいものをつくりたいのだが、このことはとらわれることのない自由なこころとともに、彼女が僕に残してくれたことのような気がする。




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こめつつじ.jpg
クルマを降りるなり、ここは天国ですね、とUさんは言われた

「鎌倉からのこめつつじ白 と ゆきのした」小さな滝で



2009.05.17

Sさんとのメール_骨董道具の愉しみ

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「鉋屑の排出口」弟子のきわ鉋制作


S様


ウラダシ玄翁とは面白いモノをみつけましたね


裏だしというのは日本独特の技法でそもそも西洋の刃物に裏スキなんてものはありません

日本の刃物ってのはまことすごい、先人の知恵に頭が下がります

この小刀などは19年目にしてぼちぼち切れ味がよろしい

比べ、最近のカッターナイフや電動工具などは使い捨てのおもちゃみたいなもんで愛着がわかないものですナ


入山辺の田圃も水がはられました

収穫にかける方達の意気込みが爽やかで秋祭りが目に浮かびます


工房の庭は25年を過ぎて多少は観られるようになりました

雪解けから初夏までの間はとくに美しいのですが、夏にはもう忘れてしまうんですね

そのうちあちらへ行く折りには思い出すんでしょうか・・・

今夏はなみちゃん一同で一杯やりに来ませんか? 二軒いい温泉宿をみつけてあります


飛世将利君.jpg


「弟子達_飛世,浜君・つる退治のあとで」


PS

木彩会展で東京へ出るので、脚を伸ばし、ご難儀作りかけの鉋のコツ、ご伝授しに伺おうかと思いますが、、


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今は、欅で一度練習して、次に白樫で刃を付けてみようと考えております!

これ以上お仕事の邪魔をする訳に行きませんので、川越で白樫を探すように致します! 

焦らず、色々と材料も揃えるのが楽しみです!色々と歩きますと先人の作った面白い道具に会うことが出来楽しいです!

先日も、曲尺に付ける水準器を手に入れる事が出来ました!ナカナカ考えられた良い物です!

精度は兎も角(正確な水準器に一度合わせると精度が高くなると思います)

鉋の類も大分手に入れる事が出来ました、いったいどのように使うのかも良く判らない物も有りますが!安ければ買う事にしております!

ゲンノウも先日、裏だしゲンノウと言うものを買いました!中心が膨らんだゲンノウでどのように使うのも判りませんが手元に置くことに致しました!

判ると面白いのですが!?!?!?????







2009.05.10

連休_信州見どころ食べどころ_駒ヶ根へ

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やまぐらし・連休に子供を心待ち・庭で落ち葉を掃くのも


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「泉の掃除・犬達と」2009年早春


弟子達もそれぞれに、、飛世は北海道への格安チケットをみつけて札幌のガールフレンドにも、などなど実家帰りを楽しんだ

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息子夫婦は嫁の実家福山へ、横浜の娘夫婦が三城へ来ることになり、松本ではトキシラズへ夕食、翌日は駒ヶ根方面へ日帰りドライブとなった

(コース)
松本IC>中央高速>駒ヶ根IC>手打ちそば丸富>光前寺>かんてんぱぱ工場・小椋栄一木工展>神の湯>ビーナスライン経由帰宅

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帰りがけは、昨年ちょこっと一人で気分転換に、、と教えてもらった「神の湯」へ
山道を登りつめた質素な一軒だけの山宿秘湯、清潔ですみずみに気が配られて余計なものやサービスはなく、毎回使える割引券を頂けます

交通・
◯下諏訪から諏訪大社春宮・万治の石仏を経由して20分ほどなのに深山のおもむき
◯街を経由せずにビーナスラインドライブがてら和田峠方面から142号を諏訪方面へ、湖北トンネルに入らずに左手旧道を諏訪方面に下り、右手に渡る初めての橋のたもとに小さな案内看板が出ています

武田信玄が金発掘工事の怪我人の治療に利用したのがはじまりで、6人ほどしか入れない木の湯船、大きな窓を開けると細い谷を挟んで急勾配の自然林が眼前、空気清澄静寂にて樹のいのちの気配、泊まりの方の夕食時だったので貸し切りでした
湯は錆色をしていて薬効飲用、昔の炭酸粉ジュースのような味がし、毒沢と恐い名前でも娘はとても肌によかったとイギリス友人温泉好きに教えたいそう
湯上がり、玄関ホールにて横になってビールと煙草は美味く、ホンモノ骨董木製回転座卓しつらいに僕はびっくり。山魚料理や山菜精進を頼めます
ゆったりしたソファーの禁煙別室で本を読みながら連れを待つのもなかなか

神の湯行前回は、万治の石仏に興味津々
信州には庚申塚、石仏、道祖神など気負いのない彫り物が多く、渓流沿いに社もなくひっそり腰を据えている大きなモアイ像のような顔をした石仏の存在は国籍不明で不思議、おおらかで新田次郎、岡本太郎が興味を持ったそう
なんでこんなものが存在するのだろうか、知らない歴史が秘められているのだろう、、それで僕の木彫のモチーフのひとつになっている


万治の石仏.jpg


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「トキシラズにて」

開店後連休を迎えて、りえさんもどうやらペースがつかめてきた様子
とれたて筍、最近おすすめゆばなどが京都直送で芳醇

しかしあのミートソースがないのは淋しいと意見が一致
血筋でうるさい娘は、新作チェアーの座り心地がいいと言っていた

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「駒ヶ根・手打ちそば 丸富」駒ヶ根ICから十分ほど


小椋さんに教えてもらって以来、駒ヶ根方面のそばお気に入り
爽やか簡素な木造店舗、樹のホンモノインテリア、売り切れごめんで注意です
太切りと十割細切りで、辛み大根、山葵も本物、詩を詠むご主人お人柄

tel 0265-83-3809

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「光前寺」


初めての光前寺は犬と美少女伝説「はやたろう」で有名
我が家もかわいらしい犬土鈴にはいったおみくじをいくつも購入

仁王門をくぐると600年という杉並木に、ひかりごけが見事に手入れされている
境内は、はやたろうの墓や神仏混こうを感じる錆びた感じの建造物がいかにも自然で、屋根のてりの形に媚びがなく格調高し

あまりにも神聖、賽の河原地蔵群に、僕は一人で裏から迷い込んで夢中になり、よくあちらから帰ってこれたねえ、、と合流後心配顔をされてしまった・汗
続く裏山の散策コースは細い流れがやまぶきで明るく彩られ、まいずる草、おおやまカタバミ、いちりん草、すみれなどなどが清楚に自生し、山草好き感動、きれいな空気に、娘思わず子供教室向けヨガのポーズ

帰りがけ、しだれ桜がさぞきれいだっただろうと、四季折々訪ねるのが楽しみに、、




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その後、かんてんパパギャラリーにて展覧会をされている小椋栄一さんをおたずねする。あいかわらぬみごとな轆轤のお仕事を拝見、久しぶりにお話を伺い、体調回復され樹への情熱もますます新たとお見受けした

娘夫婦はかんてんパパ大ファン、きれいに整備された広大なガーデンを散歩
僕らも彼等おすすめかんてん等々を購入、、




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翌日、工房早朝未だ肌寒く、炭火エスプレッソと、初めて育てた冬越しほうれんそうバター炒めが都会暮らしへの山のごちそう、やがて朝日が輝いて久しぶり家族の絆を楽しみました

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ほうれんそう.jpg
「山の朝餉」久しぶりにdogs_uniko_と








2009.04.22

入山辺早春_やまざくら

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入山辺早春 1.jpg


とびきり遅く、、とつぜんの春

落伍者はいない 草木にひとに
歌_良寛.jpg
「良寛」

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