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前田純一 blog

2010.11.21

指物師の道具箱_その他_「アテ木」

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一寸五分巾、長さ五寸、一番厚いもの五分(15ミリ)から葉書の厚みまでのさまざまを組み合わせ、板厚の分出し、溝巾測定など、いろいろな用途を工夫して使う自作道具です
(薄いものはビニール製のファイルケースで作りました)

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使いかた_1


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扉の召合せなど、鉋屑一枚の微妙な厚み調整をする際に数枚重ねて使います
木欠き部分に右薬指をひっかけ、鉋とアテ木がずれるのを防ぎます

写真は合抉り(あいじゃくり)部の寸法をきわ鉋を使って仕上げながら調整しているところです

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使いかた_2

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ほぞ穴の墨つけの際、目的の巾と長さをアテ木の厚みを利用して、計算と毛引きの調整なしに正確に墨つけをします

工程_1_アテ木と毛引きと組み合わせてすみつけをします
工程_2_アテ木をはずして、アテ木の厚み巾のスミをします

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使い方_3


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厚み2ミリに削る時などに当て止めに使います


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そろそろクリスマス


2010.09.14

T邸にて_栗と鍛鉄のアームチェアー2010納品に

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今日は、先生のお供で楕円と鍛鉄のローチェアをお届けにT様宅へ伺いました。
車を降りると奥様が笑顔で迎えてくださいました。

地元の大工さんに建てていただいたという新築のT様宅。
玄関の靴箱の上には小径木を縦に割って作られたキツネの置物がありました。知人の方が作ってくださったものだそうです。先生も「かわいいね」と、とっても気に入られたご様子でした。
小さい子たちは秋田県角館の民芸品、イタヤカエデで作られたイタヤ狐です。

中へお邪魔すると、すぐそこが吹き抜けの天井の明るく開放的なリビング。
少し奥にはグランドピアノやチェロ、壁一面のCDが!ご主人様は音楽の先生をされていたそうです。

建具も木で揃えておられ、お部屋の中には大きな水屋箪笥や李朝家具、大きな竹籠や箱がたくさんと素敵なものばかりでした。中でも目をひくのが県内で薪ストーブを作っておられる、イエルカさんの薪ストーブ。"モモ"という名前もついているそうです。

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元々、T様は日本の暮らしに合う椅子をずっと探していたそうで、木の匠たち展でローチェアを見て、「これだ」と一目で気に入ってくださいました。"モモ"ともよく合うに違いないと思われたそうです。

日本の住まい、生活に合う椅子というのは先生の長年のテーマで、このように同じ想いを持った方にこの椅子をお使いいただけるということは、とても幸せなことだなと感じました。

可愛らしい脚端とハンドレスト、鍛鉄の伸びやかなアーム。座と背の材は、5年ほど前に切り倒したという、工房の庭にあった栗の樹。
私たち弟子にとっても、とても思い入れのある椅子です。

帰り際、玄関からローチェアへ目をやると、奥様がとてもうれしそうに「もうずっと前からここにあったみたい」とおっしゃっていました。

何よりの言葉をいただいたと、先生とふたり、はれやかな気持ちで帰路につきました。

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9月10日 藤原 茜記


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サンクのたびだち・2010・9月8日

2010.09.07

ありがとうございました「木の匠たち」展・2010

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西川英明さんの「木の匠たち」発刊から足かけ6年、
おかげさまにて三回目展覧会が盛況裏にお開きになりました
暑いおり熱心にご覧いただきましてほんとうにありがとうございます

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「灼熱中町」

会期中は超晴天、秋のはじまりどころか松本も厳しい残暑、、
いつもは涼しい明治時代の蔵もさすがにエアコン入となりました
前ひろばでは松本名水井戸水を求めるご近所連、
スプリンクラーの涼が大人気、子供たちが大喜びで歓声をあげていました

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なんといっても美しい日本の伝統木造小屋組が圧巻
一階展示場は、土間、板の間、床の間、畳と信州らしい蔵の風情が毎回人気です

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僕は相変わらず日本の椅子を探求中、中二階で飯島さんと展示スペースをご一緒させていただき新作を展示しました。

今春初作した壁厨子にはたくさん子供が誕生して高い天井からいくつも吊り下げましたがまだまだ、、、、死ぬまでに「千体MIROKU」を夢見ています



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「千体MIROKU」


高さ20cm/18cm

初作は嫁の誕生日にプレゼントした小さな孫のお守り

楠、桐、栗、欅、桑など、さまざまな銘木と鉄を組み合わせた壁掛けの厨子です

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一階日本間での息子ブースもおおにぎわい、

おかげさまでたくさんのお買いあげやご注文を頂戴いたしました

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「火箱」


これからの季節を楽しく過ごす僕のお気に入り息子の作品。秋口からは春を待ちながらパンを焼いたりエスプレッソを淹れたり餅を焼いたり、冬枯れを鑑賞しつつ暖かな炭火に寝ころんでスケッチを愉しみます

なんと10個を越えるご注文をいただいたそうです・謝々


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松本中町にて「蔵シック館前・中西屋酒店」

暑い昼下がり好みの冷えたビールを勝手に出しおばさんに小銭を払う

ご近所ご隠居さんが明るいうちから情報交換、ぼちぼち匠人生佳境組もときおり参加します・爆




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松本中町にて「惜しまれて閉店・鋸目立て・中屋ノコギリ店」


使い込まれた美しい目立て道具に店主の人生が刻まれていました

匠は使い捨てのこぎりなど腰が弱くて仕事にならない、閉店はショックです

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「匠予備軍たちを支える妻たち」

この会のいいところは嗜好の超越と他への敬意

巨匠も予備軍も、妻達はみな苦労しながらうちのとうちゃんが一番と誇り高いのです


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2010.08.30

「木の匠たち」展・2010

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三城は朝夕めっきり涼しくなり、大文字草やほととぎす、みずひきやしゅうめいぎくが咲き始めました。
皆さまお元気でお過ごしですか?
僕は久しぶりにグループ展に出品します。お時間がありましたらぜひお出かけ下さい
会期中は会場に詰めております(展示場所は中二階小屋裏です)
もし居ないときは 090-7273-2073へ電話下さい
それでは暑さ疲れの出ませんようご健康をお祈りしています




「木の匠たち」展・201001.jpg



「木の匠たち」展・201004.jpg



木の国信州には多くの木の匠たちがいますが、ものづくりの素材は「木」であっても作り出されるものは様々です。それぞれが伝統的な木工技術をもとに、完成度を高めながら、新しいセンスを加味したオリジナリティのある作品づくりを目指して、工房で制作を続けています。
この展覧会は、2006年に西川栄明著「木の匠たち」で紹介されたメンバー有志で発足しましたが、新たな出展者を加えてさらに幅広いものとなりました。
二年に一度、ベテランから若手まで幅広い世代が一堂に集ることで、交流と継承の場にもなっています。信州の木の匠たちの仕事の諸相をご高覧いただければ幸いです。

「木の匠たち」展・2010
9月3日(金)〜6日(月) 最終日は4:00まで
場所・松本中町・蔵シック館 松本市中央2-9-15  tel 0263-36-3053

◯蔵が残る中町へは松本駅お城口より徒歩12分
周遊バス・タウンスニーカー東コース利用が便利です

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「出品作品から」厨子、テーブル椅子のほかテーブルウエアーを出品します

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「焼杉の敷膳」36cm_27cm 厚み6ミリ

製材鋸の跡を景色にして秋田杉の二分板を焼き、うずくりで仕上げました。割れやすい木口を補強した生漆のヘラ付けの意匠が特徴です。1995年以後作ることがありませんでしたが、侘び寂びた茶の味わいが懐かしくなり制作しました。還暦後は、Jの刻印ではなくJをあしらった瓢箪の刻印をしています

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「一位材摺漆仕上箸」

一位の木(神主の持つ笏に使われ、位の高いとされることからこう呼ばれ、本土ではあららぎ、北海道ではおんことも呼ばれます)の胴張りに削った箸を摺漆五回塗り、箸先に漆の塗り立て(塗ったままの味わいを生かす技法)の補強を兼ねたすべりどめをほどこし、ランダムに金箔を張って意匠にしています。目の通った良材の端材がでたので1989年の初個展以来久しぶりに制作しました。
24cm、21cm、夫婦箸セット、桐箱入りで出品します。





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「秋明菊・白」


2010.08.30

指物師の道具箱_毛引き_1

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昔は墨を使ったので印をつけることをスミ、スミダシ、スミツケなどといい、僕達は微少な量を毛とか糸といいます。線には太さが伴い曖昧なので誤差のない精緻なスミには小刀などの刃物を使い、毛をひくなどといいます。
中仕上後に外形を基準に引くスミに使う毛引きには大きさ、竿の長さ、刃物の形状にさまざまなものがあり、これはよく使う一番基本的な毛引きで、小刀のように刃に左右があります。毛をひくので普通ケビキ ケヒキと呼びますが父はケシキと言っていました。しかし敷くではなく江戸っ子なのでひ、と、しの使い分けが出来なかったからではないかと思います。

この道具にはねじで竿の出を調整するもの、二本毛引きという刃が左右一対のものなどなどが売られ、僕もアイデアをいくつか試みましたが、大正時代に父・保三が作った、楔で竿の出を調整するもの左右一対が原理を心得ていてさすがに具合がよく他界後ありがたく使っています。このような道具は買うものではなく本来は使い手が工夫して作るもので、よその仕事場へいくと思いもかけないおもしろい形や独特のくふうがされているものがあって興味深いものです。
最近手に入らない
毛引き刃ですが、このような先端だけを使う刃物は昔のものは甘く、すぐに切れなくなるので機械鉋のハイス鋼で作ると長切れします

「刃の仕込み」
鉋刃のように刃をテーパに作り、竿にドリルで刃穴を開け、廻し挽きなどの細い鋸と薄い刃物で切刃側を竿に対し直角になるように調整したら、刃を玄翁で叩き入れますが、刃の出具合は紙をはさんで厚みで調整します。(刃を抜くときは竿をあて台に叩きつけて抜きます)。また本体への刃の形の彫り込みは、刃厚以下のスミをするためのもの、竿の穴は大まかなアタリのスミをするために鉛筆を差し込むためのものです。



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「われもこう」

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