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works_いのり_像 厨子 仏壇

2008.11.26

結婚式_いのり パーティーのたのしみ

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東京の結婚式に参加させて頂くのは山の生活者にとっては小旅行となる
前日信州は雪模様だったので夏用のタイヤのミニで出かけるにはためらいがあり、まして野外での結婚式がどうなることか心配だったが、秋たけなわのこの日、天は見方をしてくれた

親類縁者が見守るなかで二人が覚悟を誓い合い、お披露目パーティーとなる
パーティーには趣味の集まり、お茶会、あるいは仕事仲間との発表会などなどさまざまな意味合いがあるが、結婚披露パーティーは、家族友人、先輩後輩、職場学校仲間などが何かの縁で結ばれていて、新夫婦の永遠の幸福を祈るといった参加者全員の公約数的共有感がなにより楽しい。加えて主催者である新郎新婦の生き方の表現でもあるから、二人の側面を知り、その考え方や趣味性に共通点を新たに発見することで皆の絆が堅くなるだけでなく、このように育てられたご両親のご苦労とお人柄を想像できるのだ。
外見からは想像がつかないT嬢の、芯の強さと愛犬HONEを式に参加させる個性と、心配りや礼をわきまえる持ち味を再認識、W君は大きな体とひろい心で相手を受け止めることの出来る優しい青年と見受けられて僕の心は豊かになり、後味のよい東京の秋の一日をわけて頂いた。

結婚も仕事も全うするのは難く、天候、災害、不慮の事故、やまいなど解決できない場面に直面すると人はいのるほかに術がないのだが、田舎にはまだ存在している鎮守の杜が、社より先行していたことの意味を思うと、樹木の下での結婚式というのは木工家の僕に限らず興味深いことではないだろうか。東京にも自然豊かで、齢を重ねている樹々に守られた公園は数多くあり、世田谷区の砧公園も昔から僕の大好きな場所である

2008.11.20

works_筥_厨子 仏壇_仕舞う・いのりのかたち

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works_厨子 仏壇_楓の仏壇_室田様2006年_photo_仕事中の写真_ - 008.jpg
「弟子達_深見昌記君・2006年M邸の仏壇の手伝い」

木工は筥物が難しいとされ、身と蓋の関係が要求されます

精緻と表現されますが、指物の得意分野といえます



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箱は容器で、なにかをしまうもの、ボックス、ケースのことですが、日本では筺 函と使い分け、「筥」という字には大切なもののいれものを、作るといった動詞が含まれるようです。
正倉院の黒柿材厨子は、厨房に置かれた食物のいれもので、神へのお供えをしまう神聖な筥と思われ、西洋の教会にはワインをしまう筥があり、その意味で僕はこれも厨子と認識しています。
また、厨の字は、キッチン 料理する場所を、厨房とすることと関連があります。
厨房は生き物を捌く神聖な料理処という意味かと思われますが、工房も文房も同義で、「房」のつく場所は大切な作業をするところといった意味があります。

仏壇は厨子の一種で大切なものの容れ物ですが、収納する、しまうことを「仕舞う、終う」と書きます。この字には、やりとげる、成し遂げるの意味があって、僕達の厨子仏壇は仕舞う筥の意です。



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「夕餉の仕度く・かつお節けずり」
2006年弟子達_石川真帆君と田所美帆君

用意したり準備することを、仕度すると書きます
仕度してする勉強には、頭でするものと体ですることがあり、五感を通して伝統が伝わることを父子相伝などといいますが、音楽では理論と譜面から学ぶことの少ない津軽三味線、フラメンコなどがこれにあたると思います。

「手伝わせる、見習わせる」には感動が伴い、人の技や心が、手を通して伝わるの意味があります。
夕餉の仕度を若者と一緒し、美味しいねと感動しますが、これには美しいの意が含まれ、料理とは食べ物に限らず、木工は樹を美しく料理する仕事です。
佳くできた人や作品を「かぐわしい、味わい深い」と五感による香りと味で表現しますが、接すると心が休まります。


顔写真_純一 .jpg


















僕のいのりのかたちは、未来の夢と時間を仕舞う筥です

円錐の屋根の厨子_2007年_金井清志邸_作品_org - 028.jpg
「いのりの像と円錐の屋根の厨子」2007年

楓の仏壇_室田様2006年_photo_仕事中の写真_ - 007.jpg
「若者達・錺金物の制作」2007年

桑厨子_行松様2007年_photo_工程_扉金物 蝶番取り付け - 0106.jpg
「若者達・内掛金物の取付け」


楓の仏壇_室田様2006年_photo_撮影中_ - 004.jpg
「若者達・撮影風景・M邸仏壇・内田君」2006年

桑厨子_行松様2007年_works_金物_厨子仏壇金物_引き手 宝珠 - 0003.jpg
「works_金工_小さな厨子の宝珠」2006年

桑厨子_行松様2007年_photo_工程_扉端喰 - 0007.jpg
「仕上げ工程・Y邸厨子」2007年

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「いのり」2008年

筥に失敗すると、身も蓋もない仕事になったといいます

僕はテレビのない山の中で仕事をしていますが酷いニュースは伝わります

身と蓋は、夫婦や親子や国家のようでどちらが欠けても成り立たない

いずれにしても日本語は奥の深いものです。



2008.11.13

いのりのかたち_友人_地域 町会_入山辺

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「三城 山の神」2006年正月

秋が入山辺に深まり、収穫の歓びが地域一杯に溢れている。
町会、農家組合、青年団、消防団、婦人会、老人会、公民館活動〜そんなにあるのかア〜、それぞれの団体が例年さまざまに企画をこらす。僕はそういった地域活動の衰退にあわせて都会で育ってきたから、三城での行事は移住した当時煩わしい思いがあったのだが、老人と称すには元気すぎる地域の先輩達との積み立て旅行がこのごろは楽しい。
大抵が貸し切りバスでとなるが、最近の観光バスは後部がサロンとなっていてさっそく一杯となり、よもやま話を肴に温泉一晩は大いに呑むこととなる。

そこでは祭りの計画や、神様の掃除、川の氾濫の心配、地震時の避難場所、痛んだ道路の補修の段取り、運動会開催計画、農作物への鹿の被害対策、青少年健全育成、空き缶拾い、たまにはもめごと仲裁などなどが話題になるのだが、僕の参加する旅行は長老組だから、どこの誰それが入院したが、とか通夜葬式がいつになった、とかの話題が年ごとに増えてくる。

photo_友人_地域 町会_051211〜平成一二三会_箱根〜焼津へ03.jpg
平成一二三会 町会長会OB旅行 2007年秋三河湾豊川稲荷方面へ

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「ビール工場で サンタ嬢と中沢兄イ」
オカリナを持ち歩いてロマンチスト
旅行宴会でのカラオケ一等賞 千の風となって を歌った
青年団の頃のヴィーナスライン開通時には環境問題に労をつくされた

 僕は死は何となくさけたい話題と思っていたのだが、入山辺長老は一杯気分で冗談のように聞こえなくもない話しぶりで、あっちへいった、などと明るい。
厨子仏壇を作る僕の仕事にとっても、この感覚は容易には解せないものだった。

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「八丁味噌蔵見学」

入山辺道ばたに祭られている道祖神の存在が目につき始め、生きる死ぬを真剣に考えはじめたのは歳のせいでもあるが、そのような場面での皆の明るさ、屈託のなさはなんだろうか、つまりは自然なのだとようやくこのごろ理解出来るようになったのは、入山辺に暮らしたお陰とうれしい。

僕の家の寺は真言宗だが、普段の生活のなかで教典を学んだりはしない。
日本人の信仰はそれほどには宗教と深い関わりのあったものではないらしく、いのりは自然への感謝、地域の平安を思うことで、あっちへいったら空から見守る地域の仲間として永遠の存在になるというこの感覚はハッピーで、僕の厨子仏壇制作に大きく影響を与えている。

森があり、川があり、田畑があるがゆえに成立する自分たちの世界を大事にしたいから、自然を犠牲にしながら生きていくことが哀しい。日々故郷の山河を守らねばならない矛盾と闘って懸命に生きているから、あっちがわは天国なのだ
 伝統はときおり重い足かせとなりかたちの変化を拒んでいて、自然不足東京育ちには青天の霹靂だったのだが、こっち側からあっち側とは、守られる立場から守る立場へ移動するというだけのことであった。
自然のなかで人だけの崇高な意識「夢をみる、理想を掲げる、いのる」とはこのことではなかったかと思うのである
(信濃毎日新聞連載、内山節「日本民衆思想の基底へ」から学ばせて頂きました)


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「入山辺船付あたりから北アルプスを望む」


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「原宮原町会長 朝倉兄イ」


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「入山辺連合町会長・百瀬兄イ、市川、赤羽町会長」静岡和れすとらん・なすびにて

皆、自然のなかでの人の存在の意味を体得して生きてきている
ダム建設、自然破壊、環境保護、廃棄物処理などなど、
難題処理は張り合いのある当然の奉仕で
ご褒美は神様が下さると声を大にしない

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「カラオケ大好き大和登兄イ」
 平成一二三会2008年旅行常磐海岸・みそらひばりの碑の前で



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「道祖神 入山辺・原 宮原あたりで」


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「薄川ほとりで 弘法山を望む」

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「原町会 朝倉兄イとしめなわ作り・2007年暮れ」
伝統左官職人、蕎麦栽培、蕎麦打ち職人、無農薬野菜と何役もこなす長老は
竹馬、しめ縄、雪囲いなどの作り方を子供達に教えている


2008.11.07

桑厨子内部制作・画像の樽型補正_PhotoFixLens

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「 I 邸 像_いのり(白檀材)・島桑材須弥壇 繰位牌 」2008年


繰位牌の書を書かせて頂くことになり、数ヶ月お習字

像高12cm、壇高さ6cm、指物らしい制作を楽しくさせていただいた


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Photoshopでの補正

広角寄りレンズの樽型歪みは、Photoshop用プラグイン「PhotoFixLens」で補正しています。 購入先 株式会社ピーアンドエー・インターナショナル

 PandA Shop ▶https://www.pandashop.jp/

JPEG上での変形は画像が荒れるということですので、TIFFに別名保存してから補正処理をしています(処理後JPEGに戻しています)

処理枚数の多い場合、PhotoshopでTIFFに別名保存のアクションを作り、バッチ処理(自動別名保存)しています



島桑材須弥壇1.jpg




補正前のデータ

カメラRICHO GX100 S 1/15・F 4.0・ 露出補正 -1.0


島桑材須弥壇2フィルター加工.jpg




PhotoFixLensで処理中の画面

水平+18 、垂直+14、サイズ+10に調整


島桑材須弥壇3.jpg




補正後のデータ

樽型補正後、背景を選択して明度、彩度、コントラストを調整、

選択を反転後、シャドウハイライトで暗部を持ち上げ、コントラスト+で、木理の輪郭をシャープにしました


2008.10.28

蘇る桑の樹_オリンパス ZUIKO DEGITAL 8mm

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「スケッチ_厨子 仏壇 像」2008夏

雑草退治や、雨で荒れてしまう道の側溝工事、邪魔になっている大きな石を埋めるなどなど、腰を痛めたこともあって、今年の夏はバックホーで庭仕事をしていた。(へんな話で、機械仕事は体を使わない)

日陰になって育ちの悪くなったツツジを移したり、大きくなったあやめの株分けをしたり、混み合いすぎた藪を退治して悦に入り、今年の庭はよくなった、、と話すと、毎年言っているわねェと、毎年カミさんがあきれて笑っている。

さまざまの夏を楽しんだ芝生を通って坂を降りていくと目通り50cmほどの桑の樹があって、房になった小さな黒い実をつける季節には、周辺は甘い香りに包まれて犬達が地面に落ちた実を夢中で食べていて、いつだったかはっと閃いてスケッチをする。

樹を倒すのは満月がいいと言われている。今年の冬の始まり、この樹が葉を落としたら根本に酒をまいて祈り、研ぎ澄ましたチェーンソーで倒そう。
今夏はようやく決心し、深夜桑の樹をいのりのかたちに蘇らせている。

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歪ませるなんてとんでもない、、と思っていましたが魚眼は面白いです・・
もうすぐ消えてしまう・・とこうして生きていくのも結構哀しいもんですが、思わず笑えて勇気が出てくるのも写真の効用のひとつといえましょうか
目の真実を写すのが等倍レンズならば、Fish Eyeは こころの閃きと夢を撮るレンズなのかもしれません


桑の樹04.jpg
「蘇る桑の樹」
ISO100  1/400 F5  露出補正_マイナス1
E3を地面に置き、ライブビュー回転液晶を使って空を見上げて収めた桑の樹




 
庭_秋_焚き火_雲魚眼 - 0001.jpg

「空のキャンバス・1021の雲とフューチャー」

露出補正マイナス0.7、シャドウ ハイライトで暗部補正後、フィルター照明効果でフューチャーを明るくした


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