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works_手作りスピーカー

2009.08.17

音の書斎_ミュージックデスク_其の四(完)

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「音の書斎_MMの家具」 2009年



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8月の連休、家族で完成祝いを兼ねてMMへ



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デッドスペースだった建物のコーナーに合わせ、デスク右側を30度振ってモニターをゆったり置ける奥行きを確保しながら周囲と一体感のあるデスクワークが出来るようになりました
コンピュータ組み込みのものからもうすこし上質な音で音楽を聞きたいとなると、CDや Ipod などからのミュージックソース、ソースを電気的に増幅するアンプ、増幅された電気を音に変えるスピーカーの三要素が必要になるのですが、置き場所はなかなかないものです
放熱を考えアンプを載せる棚板に熱伝導率の高いアルミを使いました

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「手にやさしい 信州カラ松材柾板うずくり仕上のテーブルトップ」

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限られた面積の都会暮らしで置き場所に困るプリンターと、傾斜させて取り出しやすくした本棚をキャスター付のワゴンに収納し、デスク下にしまうデザインにしました

スペアインク、コピー用紙などの保管は乱雑になりがち
何色がなくなったなど、管理がしやすいように奥行きの小さな棚を下部に作ってあります




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食べる寝る集う遊ぶ、、そして自分を耕す知的空間MMの書斎は音楽とドッキングした分解構造、エレベータへの乗り降りを容易にし、清潔感のあるアルミ材の底板がレールを兼ねる吊り下げ式の引き出しは、文房具好きの娘が好きなところへ仕切り板を両面テープで止められるようにしました

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090807n05.jpg今回の試作ではさまざまな材質が音に影響することを楽しみました

柔らかな反射音の音場効果を楽しむ美しいメイプル材の小さな小さなデスクトップスピーカーと、信州の自然に育まれたカラ松材の音響特性を生かして低音を振動させる新発想のステレオは、スーパーウーハー置き場の悩みを解消しながら深夜の小音量でも奥行きの深い豊かな音楽を表現してくれています







090807n07.jpg090807n06.jpg工房の木の床ではボリュームをあげると低音が響きすぎて心配でしたが、コンクリートの空間ではほどよいバランスで品のよい音楽を奏でてくれました
音楽は空間の状況でさまざまに変化しますが、アンプを変えたり部品を工夫してみたり今後は娘婿の楽しい時間となるでしょう





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完成祝いの夕食・横浜大通りにて


2009.08.13

音の書斎_ミュージックデスク_其の三

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「取り付ける素材によって変化する音の視聴テスト」 2009年6月

今回の試作に使用する振動ユニット「ヴァイブロトランスデューサーVt-7」を、ローパスフィルター(低音だけを通すフィルター)を経由して、以下8種の素材に取り付けて視聴しました  

1_杉板厚み3cmと1.5cm
2_からまつ板厚み3cmと1.5cm
3_楢板厚み3cmと1.5cm
4_コンパネ厚み1.2cm
5_アルミ板厚み4ミリ

【注】大きさはいずれも30cm x 60cm

接続する部品名などは電気の学問のようですが、半田付けが出来れば難しいことはありません。僕は電気音痴なのでコイズミ無線おすすめの部品を使用し、接続する端子によって音の調整範囲が三つあるので実際に音を聞きながら最良を選ぶことにしました


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「お店ですすめてくれたコイルとコンデンサー」

左の三つの半田付け用端子で周波数の特性を変えます

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090814.jpg「分岐プラグ」

インターネットで入手しました
音量調整を経たRCA出力を二つのアンプ入力へ分岐します

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「使用したアンプ_BOSE_1705後面」


二十年以上使っていて現在もマイナーチェンジして販売されています
低音特性を自社スピーカー用と一般用に変えることが出来るスイッチがついるので OTHERSにします
直流3Vか6Vを選べる
親切な出力があって、ダイオードランプなどテーブル上の照明に楽しく利用できます
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デスクのカラ松材の貫に、アルミ板に固定したVt-7と部品をとりつけて超低音を再生します

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1_杉材厚み3cmの場合、振動は伝わるのですが音が沈んだ感じです
厚み1.5cmでは明確になりますが、音と言う感じで音楽性が不足しているような気がします

2_カラ松材厚み3cmと1.5cm
ともに音にコントラストが感じられて、松材が古くからヴァイオリンの表材に使われてきたのが納得できました。しっとりとした重みのある響きですが、ややこもった感じで現代的なスピード感が不足しているように感じます

3_楢材厚み3cmと1.5cm
共に入力に対して反応が悪くヴォリュームがあがらないのは質量が高いせいかと思います
広葉樹の堅木は音の伝導性があるはずなのですが、音が部分的で広がりがなく意外な感じがしました

4_コンパネ厚み1.2cm
よく音は出るし、反応が早いのですが木材というよりも合板は内部まで接着剤が滲透したプラスティックといった素材の特質でしょう
音に安っぽい感じがするのは加えて12ミリという薄さからと思います

5_アルミ材厚み4ミリ
五種中のなかでもっとも反応がよく明快です。重低音というよりは、スティールドラムのような軽い感じを受けました

いずれもアンプ一台でのテスト、中高音ユニットとのバランスと、低音のみのテストも合わせてした結果です


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「視聴風景」2009年7月


09081302.jpg「振動ユニットを取り付けたカラ松の貫部分」

マンションのエレベーターに乗ることも今回の試作の条件でした
この貫は左右の鉄製脚ユニットとつなげて構造を安定します
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可能性のある 2 と 3 をベースにさまざまな方法で視聴し、ユニットを取り付けた3ミリのアルミ材をクッション性のあるスペーサーを介してカラ松材に取り付け、金属の音の明瞭感と木の暖かい重量感がミックスしたスピード感のある現代的な音がようやくでてきました
視聴中、ビビリ音がでたため材料の間にコルクをはさんでコルクの厚みが三分の二程度までつぶれるくらいしっかりと固定し直し、メリハリと量感のある落ち着いた音となりようやく合格、コイズミ無線のアドバイスにしたがいユニット取り付けはネジで止めずに両面テープを重ねて固定しましたが、クッション性がトゲトゲしないまろやかさに貢献しているようです。
長年の貴重な経験は秋葉原の専門店ならではと感謝感謝!!
デスクトップユニットも含め、自然素材と工業素材が協力して生み出す音楽も、偶然に家具の思想と同じとなって興味深い結果となりました

etc・・
コンデンサーは絶縁をかねてエポキシ接着剤でアルミ板にしっかりと固定、そのほかねじ等のしめつけが甘いとビビり音がでます
この視聴ではデスクトップのフルレンジユニットはフィルターをつけずに全域を鳴らしています


人間の耳に聞こえる音は低音の50ヘルツから高音の2万ヘルツの間といわれています。50ヘルツ以下の周波数域の振動を音として体感する効果は、テストマイクで録音した音の波形をグラフでみるという今までの数値には表れないかも知れませんが、音楽がデスクを心地よく響かせ、小さいスピーカーにありがちな乾いた音の感じをしっとりと豊かにいろどり心に響いて、音楽の振動が精神をリラックスする効果を持っているという説明を実感しました
また接続端子は真ん中を使いました。工房で視聴した部屋は板張りの床ですがマンション暮らしの娘達とって、接続を変えて微妙に変化する音楽はこれからの楽しみとなることでしょう




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クリップ.jpg今後時間をかけて低音域を減衰するコンデンサーを追加したり、変えてみたりするのも工作好きには楽しみな時間となりそうです


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2009.08.09

音の書斎_ミュージックデスク_其の二

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「小さな中高音用デスクトップユニット」


バーズアイメープルと鍛造アルミ製 8.5cmX8.5cmX17cm



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クリアで繊細な音の再生には桜などの比重の高い散孔材を使った密閉度の高い強固な構造の箱が求められます。今回の制作には音響特性と美しい木目が特徴で高級なバイオリンに使われるバーズアイメープル(日本では鳥眼杢とよばれている)を使用し、娘の希望でナチュラルオイルを使った明るい色調に仕上げました
削ると甘い匂いがするこの木の葉はカナダの国旗になっていて、樹液から採取するメープルシロップでおなじみです



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「イメージスケッチ_反射板構造」


ユニットからの音を45度に反射させるキャビネット構造は長年の定番、超高音成分を木に吸収させ、チタンコーティングの振動板を使ったNSW1-2058Aのドライでやや硬質な音をナナチュラルに和らげます

「音楽は機械で再生するのではなくて美しい楽器で奏でたい」

側面を塞いだアルミ側板で作られる三角柱の形をした空間が特徴の小さなキャビネットは、音の指向性を強めてダイレクトな忠実音が失われましたが、反面ホーン効果を生んでデスクトップに小さなコンサートホールのような魅力的な音場を作りました
気品あるメープルを生かしたデザインと職人仕事はバイオリンの名器を思い描いたものです

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「川上三恵子さん・手押し鉋盤の調整」
こともあろうに先生はストラディバリを目指している・汗


家具工場勤務5年の後弟子入りした川上さんは今回の制作に奮闘、仕事は段取り8分、、をさすがにしっかりと身につけていて、失敗を重ねながらも無理難題をクリア。「そんなことやるんですかアっ」といいつつ精緻な小さなキャビネット制作を見事にやり遂げました


THANX!!



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「アルミ材手叩き、木端面取り部分」

鍛造部のヘアーラインつや消しと、木端のバフ仕上の対比が美しいデザインです


僕達は機械が作る大量生産を目指しているのではないのだよ・笑

手仕上げの繊細な面取りは工業素材を個性的で魅力的な表情のディテールに生まれ変えます



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「バッフル板をアルミ材で制作するための準備工程」

この後ユニット面とバッフルをツライチにするためのスペーサー作りも難なくクリアーしてくれました




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「弟子の初めての小鉋」

研ぎ澄まされた豆平鉋は、逆目の起きやすいバーズアイメープルの微妙な凹凸を生かした味わい深い鉋仕上げに不可欠です


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「がんばりやの川上さん」

開口部のある箱の組立時、直角出しに苦労しました


「おばあさんになっても大切なスピーカー」

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使用したスピーカーユニットAURA SOUND_NSW1-2058Aは、経年変化の心配のない振動板とエッジを使っていますが、万が一のユニットの交換に備えてアルミ側板を2.6mmのキャップスクリューねじでとりはずし可能な構造に変更しました



【注】2.6mmX16mmの細いネジでアルミ材を木に固定

◯入り口から5mm程度タップをたてること
◯ネジ切り後、木に作られた雌ねじをアロンアルファで強化
します



3ミリ厚アルミ板に2.6ミリのネジの頭部1ミリ強をデスク面を痛めないように埋め込み、埋め込みナットではなく木に固定するなどという奇想天外無理難題は僕の定番
やろうとも思わない、繊細な人の手が生み出す職人仕事なのです


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「BOZEのアンプとIPODで視聴」

音楽は音とは違って理性や論理で原音を忠実に再現するだけのものではなく、インテリアと一体となって醸し出される雰囲気を大切にしたい

デスクの下部構造体に設置した振動ユニットの効果は想像をはるかに超えて、デジタルとアナログが融和した豊かで暖かなサウンドとなりました

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2009.08.02

音の書斎_ミュージックデスク_其の一

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「ミュージックデスクとフューチャー」2007年夏

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学生時代に持たせた小さなデスクが手狭になっていたマンション暮らしの娘夫婦に音楽を楽しむデスクを作ることにした。昔の書斎・文房の主役が文机と硯箱だとすると、現代の知的空間はデスクとパソコンとIpodということになる。家族皆で音楽が好きなことから「ミュージックデスク」と命名した


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75平方mの小さなマンションでキッチン、ダイニング、居間がワンルーム。パソコンと本と音楽は必需品だが、使わない時のプリンターと面積を占めるスーパーウーファーの置き場所に困っている。しかしなによりも結婚時に持たせた古くて美しいQUAD306を復活したいらしい。

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小音量と臨場感のある重低音が両立しない理由は小さな音ではモノや部屋が振動しないからである。娘婿と秋葉原へユニット探しに出かけ、アメリカAURA製のわずか1インチ、小ささとチタン素材に似合わず20cm級のふくよかな音が魅力のフルレンジが気に入り、中高音用としてデスクトップに置くことにした。しっかり作られた磁気回路と経年変化の心配のなさそうなチタンを使っている



今回試みる重低音再生には、トランスデューサーとよばれる新時代ユニットをローパスフィルターを介してデスク本体にとりつけ、家具を振動させて臨場感を実現する前代未聞の目から鱗の楽しい設計である・汗

さっそくさまざまな素材にとりつけ効果を確認した。キースジャレットのピアノ低弦の余韻はジャレットがペダルを放す瞬間を見事に再現、木造ジャズクラブの床下で共鳴するようなゲイリーピーコックのアコースティックベースをリアルに体感して能舞台の床下で陶器の甕を共鳴させた日本の発想を思い浮かべる。バッハのチェロやクラプトンのギターは弦がこすれる感じがふくよかに再現されていて試しにボリュームを上げてみると部屋中が振動した。(隣の部屋から苦情が来そうだ・・)

大きなシステムで大音量時にいい音を出すことは容易でも、ささよくような小さな音を再生するのは難しく、昔だったら大枚を投じても気品のあるこの音はなかなか得られないだろう。一方AURA SOUND1インチは、クラプトンのライヴ「One More Car, One More Rider」では息づかいがよく再現され、ドラムスのブラシワークの切れが軽快、軽い小口径チタンの特性だろうか?

コイズミ無線の説明によるとトランスデューサを取り付ける素材で低音の効果が違い、以外なことにガラスがいいと説明を受け(ただしサッシ窓ではビビリ音が出てしまうので嵌め殺しガラスがいいとのこと)、ユニット取説には素材により周波数特性が変わると注意書きがあり、取り付け方法もネジでしっかり止めるよりもクッション性のある両面テープがいいというのがおもしろい。部屋の音響特性を考えてカットオフ周波数を変えるなどチューニングの必要があるが、これはお金をかけずに時間を楽しむアナログ工作の愉しみである。

従来の理想的な低音再生は、パワーの大きなアンプと大きなウーファーユニットを入れる大きな箱と結構なお金が必要とされる特別なマニアのものとされていたが、このシステムの部品価格はコイルとコンデンサー込み両チャンネルステレオで4、5万円内外、そこまでこだわらずに低音の特性を生かした左右モノラル再生にすれば半額で実現するから既存の家具や壁に取り付けて子供と愉しむ日曜大工にも向いている(使用する中高音用ユニットとの能率バランス次第では、3万円程度の専用アンプで低音ボリュームを調整するマルチアンプ方式がベスト)


「伝統とは未来を夢見た冒険の歴史である」


最近出始めた3、4万円で手に入るデザインのよい小さなデジタルアンプを組み合わせれば、日本の住空間を生かして楽しむ、新時代のコンパクトな本物ピュアオーディオといえて僕も自分の仕事で真似をしたい



>>>http://www.koizumi-musen.com/AURA.htm

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デスク下に収納できる二つのキャスター付きワゴンには、プリンターとコピー用紙とスペアインク、子供にヨガを教えるための教科書類等をそれぞれに収納。底板がレールをすべる独自設計の引き出しを文房具好きの娘のためにつけることにした


錆びたアイアンと木の組み合わせによる現場組立はマンションのエレベータ搬入も容易で、体への優しさと構造体としての強さを合わせ持った信州特産カラマツは余っていて低価格で将来性大。狂うねじれるとなにかと評判の悪かったこの材も80年樹齢を重ねて乾燥技術が発達しこれからの需要を示唆している。また工房独自の手による鍛造アルミはアンプの放熱効果と清潔感のあるデザイン性に優れている


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「ヴァイブロトランスデューサーVt-7」

音楽を振動としてとらえた新発想ユニット

最も忠実な原音再生はヘッドホンとされているが臨場感が伴わないのは重低音の体感がないからである。以前パイオニアやSONYのボディソニックチェアー等に使われ火山爆発の地響きや飛行機の爆音再現に画期的だったボディソニックをこの小さなユニットは15000HZまで再生するピュアオーディオ用に進化させ、従来不可能だったとされる16ヘルツまでの超低域再生を実現している

低音から高音までワンボックスで再生するスピーカーエンクロージャーは振動させてはならないのが常識だが、低音部を分離して10cm強の小さな振動部が取り付けられた壁などを面音源とする方式は、大きなスーパーウーファーシステムを不要にしながら小さなフルレンジユニットの低域の負担を無くして濁りのない中高音再生を実現する


1986年に発売されたセパレートアンプは、高さ7cmの小ささが頑固な英国メーカーQUADの特徴で、音質調整をダイヤルの傾きで認識するアナログ表現とオートバイのエンジンのような放熱フィンを前面にだした機能的なデザインを娘夫婦も気に入っていて大切にしている
発売当時はLP盤の時代だったが Ipod用にPHONO入力部を改造してある


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「MMの住まい」未整理現在のスナップ


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「5月MMで」

義理の息子の運転で秋葉原へ車をとばし、帰ってさっそく分解して音をだしてみた。以来制作期間三ヶ月、来週持って行くことになっている
家族のよい思い出となるだろう

2009.05.08

ミュージックキャビネット_1989年製

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30歳頃まで日本で使われる伝統的な調度、飾棚、文机、硯箱、色紙箱などを作っていた。日本工芸会の正会員に認定されたのは1976年、28の歳で順調な歩みといわれたが、しばらくして公募展に出品することに興味が薄れてしまったのは工芸の仕事が自分たちの生活からかけ離れてしまっていると感じ始めたことからだった。床の間、畳、障子が姿を消して日本が西欧化に歩き始めたことが要因となっている

そんな折り長く美術工芸に携わっているN氏から銀座和光での個展開催のお誘いを頂戴した。広い会場を一人で埋めるための作品作りは経済的にもただならないことで思い悩んだが、僕の公募展での受賞のための作品作りへの興味はすでに薄れていた。1989年の初個展には長い間作りたかったダイニングテーブルや椅子などとともに、好きなステレオを作る夢がようやく叶った。しかしこれは美術工芸や指物ではないなど酷評をいただくことになった

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「S邸のミュージックキャビネット」

反射板を開閉するための金物は凝った設計だったが、オフイス家具メーカー勤務時代に可愛がって頂いていた下請けの鍵製作所のK社長の工場で制作の教えを請うて実現。そのころにはどうやら一人前になった鉄の仕事を生かして移動出来るキャスターをつけ、真鍮の笠をまとった8Wの豆ランプが、側面三角形のボックスに階段状に収納したCDケースを照らしている。

この写真は後年のもので Ipod で鳴らしているが、制作時はソニーのCDウオークマンをケンウッドの魅力的な小さなアンプA-M70で鳴らしていた。その後長くお付き合いをさせて頂いているY嬢が神戸で震災前まで経営されていたお店に置いて下さり、計五台を制作させていただいた。

僕は、ものが人や人間関係や地球環境をつくりだす状況に制作の喜びと責任を感じている。
音楽のいれもの・ミュージックキャビネットは修理の出来ない機器類を現行BOSEのアンプなどに交換してよみがえり、今もさまざまな楽しい話題を提供してくれていて、権威や名声よりも魅力的な、自分の好きな仕事をみつけだしてどうやらつづけていられることに感謝している。そして職人は貧乏だが、ブラームスの好きだった父がいいものを見分けて長く楽しむ豊かさを教えてくれたのだと思っている


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お店へみえる多くのお客様に・・
「東京池袋・キッチンエビスでチークとベンゲのフロアランプと」


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