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2011.10.26

いのり_壁掛けの厨子_銀座和光_2011親子展に向けて

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工房の基を開いた祖父南斎の供養が昨年あり、南斎と父保三が手をかけた縁の深い銘木の残材を使い昨夏から小さな壁飾りをいくつも作りました。はからずも木の供養となりましたが、昔はこのように美しい木があったのだと、、美しい木に出会って祖父は仕事を始めたのだと、あらためて自分の仕事の意味を再認識することとなりました

 創造力が豊かだなどと僕はいわれることがあるのですが、ひいては樹木などなど命あるものを人間ごときが創れるものであるわけがなく、僕は縁がありいただいた命を勝手な思いこみで加工しているだけで、デザインといっても大地にふんばっている樹木に勝る美しいものなど作れるはずもなく、自然物に対しての畏怖や敬意、祈りの気持に基づいたよいかたちとは、身のほどを知り真摯な態度なくして決して生まれないと思います
 今や人間は、エネルギーでも何でも思うままに作れるようになったという傲慢が地球を狂わせているのかもしれませんし、毎日われわれがお世話になっている原子力をどうするのだとかなんとかいろいろあるわけなのですが、ありがとうございますの意を自分にあらためて問い直しながら木に大切に接していこうと、僕はいただいた和光展2011のこの機会にあらためてに心に刻みました
  親子展にあたってこのような思いで作った作品にsentaimirokuとネーミングして、昔から日本各地で千体地蔵を刻んだ人びとの心のありかた、さまざまな祈りのかたちに思いを馳せて、僕がいただいた樹木の命へ感謝と祈りの気持を僕なりのかたちに変えてこれからも作り続けていきたいと思います
 美しい自然というものなくして僕達の幸せが成り立つはずがないと思います。 過去への敬意と感謝や未来への祈りは、僕に手をかしてくれている工房の若者たちと縁あって三城に関わる方々の夢や願いなのです
  
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島桑材

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   一位材

 
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黄檗(きはだ)材  


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一位材 

  
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欅材 
 
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杉材

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ごあいさつ

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「銀座和光チャイム誌から転載させていただきました」
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「泉に続く道・2011年10月」


2011.10.25

星のスツール_銀座和光_2011親子展に向けて

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大好きなお母さんが料理をしているのをみたくても背が届かない孫の様子をみていてスケッチした踏み台がきっかけとなり作った10個のスツール・・
 味わい深い槐(えんじゅ)という木は、中国では庭に植えて悪霊を追っ払う習慣があり、日本では延寿ともじって無病息災を祈りました
 強靱なので昔は木造船の甲板に使われた長い間に味わいを増すチーク、軽くて軟らかくてまだ何にも染まっていない真っ白な栃の木などなど、さまざまな樹木の個性とさまざまな大きさと高さです
 


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アフリカの象のように脚をふんばり、子供が上に立ってもひっくり返らないバランスは少々無骨なのですが、手荒に扱って傷がついてもびくともしない素朴で力強い美しいいのちを表現したくて刃物痕を生かしたプリミティブな印象に仕上げました

 今回のテーマとなった輝く星を象嵌したのは、大勢のさまざまな子供たちの個性がそれぞれに美しく輝いて、今は漆黒のようにみえるとしても、これからの地球と自分たちの未来を明るく照らしながら歩いてくれるようにとの僕の願いです
 和光の親子展で会場の中央に配置して欲しいとお願いしました


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2011.10.22

ちこの片アーム_銀座和光_2011親子展に向けて

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子供の椅子はちっちゃくてかわいくて木馬のようなきりんのような、、、そんな思いこみで孫の椅子のスケッチをはじめたのですが、片アームに座り足をぶらぶらしたり、なでたり引きずって遊ぶちこの様子を見ていてなんとなく違うなあ、、と作ったのは、結局古くからある僕のものとお揃いの椅子でした。子供の気持ちは大人の思惑とはずいぶんちがうものなのかもしれません

 

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もともと少々大きめがサイズダウンして標準サイズになったといえますが、素材は同じオールドオークの無垢の一枚板、脚端の渦巻きを星に変えて、背もたれに星をつけました
子供のときの思い出になるだけではなく、彼女が過ごすこれからの時間をおばあさんになるまでこの椅子に刻みこんで歩いていく、というのもひとつの幸せかも知れないと思います。この椅子も二つ作り和光の親子展に出品することになっています



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2011.10.21

いのり_銀座和光_2011親子展に向けて

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僕は昭和二桁東京生まれで関東大震災の様子は父母の話と写真から想像してきただけなのですが、食糧も住まうところもゼロになったそのときから、みなで力を合わせて築いてきた東京の変貌ぶりをまのあたりにして育ちました
 僕の家は代々厨子や仏壇制作を得意としてきましたので立派な作品を作る自信を多少はもっているのですが、3.11以来少々考えが変わりました。死者の冥福とか、ご先祖様はもちろんなのですが、昔の日本の家庭にあたりまえにあった八百万のかみさまのようなもの、人の力を超えたなにかを感じさせるこわいものなのになぜかかわいいもの、理屈のわからない子供が、お化けのようにおおきくて決して逆らえないものがあることがあたりまえと思えるような、(怒られるかも知れませんが)楽しくてインテリアアクセサリーとでもいいえるもの、昔どのいえにもあった神棚や張り紙、それがあることがきっかけとなり、ひなまつりや記念日のような暮らしの年中行事になり個を離れて皆で楽しむものごと、そのようななにかが、なにもなかった時代からほとんどのものが揃った現代の家の中にあってほしいと思ったのです
 今回の親子展にはそんな思いから生まれたいのりのかたちを出品するつもりです


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「龕・かん厨子」
高さ30cm・壁に入る奥行8cm
2011年制作

鎌倉では百八やぐらが有名なように祈りの原点は断崖や洞窟に彫ったと本で読んだことがありますが、日本でも全国にそのようなさまざまないのりのかたちが存在しています
しかし西洋建築でニッチといわれる建築内部の壁を彫り込んだ飾る空間が、日本の家屋内で発達しなかったのは我が国の木造真壁構造が原因でしょうか
 そんなことから現代の大壁構造の家やマンションならば、壁の中に本体をいれこむ厨子や仏壇があるのではないかなと試みた作品です
 ファサードは数十年の時間を経て輝き出す桑材、日本古来から続いている梁の軸吊り両開きドアに自製銀のつまみ、電気のない時代にろうそくの明かりを反射して内部を明るくする金沢の金箔、これら日本の伝統様式を生かし、前面下にちいさな明かりや、かわいい野の花を飾る棚をつけました。我が家では階段の踊り場に取り付けるつもりです


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「星の厨子」
高さ18cm

桑材欅材の小さな厨子です

だれもがあたりまえだと思いいままで見直すことのなかった清澄な水と空気
生命に関わりの深い澄んだ青空と静寂と夜空の星
それらの永遠を願って子供がお守りにするようなちいさな祈りです
中に入れるものは長年時を共にしたペットの思い出なのかもしれません


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2011.10.21

ちこのファーストダイニング_銀座和光_2011親子展に向けて

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そろそろ必要になるだろうと、僕は昨秋から孫のダイニング椅子のスケッチと試作をはじめていました

 新年になって急に砥石の仕立て直しの必要が出来ましたが3月はじめどうやら完成し、この椅子の二度目の試作、予想外に難しい微妙にカーブするフレームの鍛造に一週間ほど四苦八苦しながら僕は3.11のニュースを驚愕して聞き、その夜澄んだ三城の夜空を見上げながらこの椅子の高さ調整のネジに星をつけようと心にきめました

効率と経済ばかり優先してきた僕達が、子供たちから奪い取ってきてしまった太陽と月と美しい星の復活を、澄んだ子供の目をヒントに夜空に輝く星のねじと象嵌のかざりにして願うことにしたのです

ちこの椅子はひとつ余分に作って星のねじの子供椅子とネーミングし和光展2011に出品しますが、孫のクレヨンがついた思いで深いこの椅子は銀座四丁目和光本館のショーウインドに飾られることになっています


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「型紙のぬり絵」


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