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2013.04.28

ミュージックキャビネット_2013

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1800年代にレコード(録音技術)を考えだしたのはエジソン、以来オルゴールに替わってさまざまなかたちに発展しているステレオですが、現代主流の四角いスピーカーは本棚に置くブックシェルフ型と位置づけて工場生産用に考えられたもので、ヴァイオリンやギター、グランドピアノ、トランペットなど手作りの楽器が曲面で構成された形をしているように、昔のエンクロージャー(スピーカーキャビネット)には木を素材に作られて音がよく、またインテリアとしても形が美しくて魅力的なものがあります。
過日銀座で仲間と耳にした後面解放キャビネットと楕円形スピーカーユニットをモチーフに制作している二組のスピーカーは、四角い箱に音を閉じこめないことを前提に機械生産にない張り合いのあるハンドメイド、いままで培ってきた技術と感性の出番です
SP(ショートプレイ)、LP(ロングプレイ)と呼ばれた黒い大きなレコード盤からCD、やがては形の消滅した現代のミュージックソースと、アナログからデジタルとなったアンプなど音をだす道具類のなかでも、空気を振動させて最終的に音を再生する役割を担うスピーカーユニットの原理は人の鼓膜と同じでおそらく永遠にデジタルにならない、むしろコーン(振動板)は昔ながらのパルプ素材がもっともいいとされているので音楽好きの木工屋としては興味津々です。

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試聴中の平面バッフル

東ドイツ製の楕円コーンユニットは音のつながりがよいとされています




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2012年秋 義兄と訪ねた小布施のジャズ喫茶にて

温厚なオーナーは大好きなライオネルハンプトンのリクエストに答えてくれました


2012.08.18

キッズハンガー_「木の匠たち」展・2012に出品します

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普通とは逆に下から持ち上げて吊す発想の軽い洋服掛けは子供目線が愛情たっぷり。
もともとはイギリスの骨董品にあったやさしさの真似をして孫の洋服を飾るのに作ったものです
手芸店で売っているワッペンやイニシャルを選んでつけたり、お子さんの名前をいれて心のこもった誕生のお祝いをプレゼントされるのも楽しいと思います

巾33cm 長さ64cm カナダのひのき・栗材


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2012.08.17

星の厨子_「木の匠たち」展・2012に出品します

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人為の及ばない自然の創造力と技への畏怖、祖先が考え出し培った伝統への敬意、時を同じくしたひとびとへの追慕と鎮魂と平安への願い。
慌ただしい日々のひととき、とらわれのないさまざまな祈りのかたちを現代の生活空間にとの思いを込めて2011年3.11にスケッチをはじめたちいさな厨子です
蝶番を使わない古来からの軸吊様式扉の引き手のデザインに夜空の星をイメージし、欅の銘木を彫ってほぞで組んだ彫り物の技法と指物の技法をコラボレートしました。電気のない時代にろうそくで内部を明るくする荘厳な工夫、金沢の金箔は日本の伝統です


欅材 高さ18cm 巾 奥行き9cm


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フリッカー.jpgのサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像


2012.08.17

溶銀の箸置き_「木の匠たち」展・2012に出品します

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阪神大震災の起こった1995年、日本工芸会長野会の会長をしてましたので会員に作品の持ち寄りをお願いして売上金を寄付しました。僕は木工家ですが箸置には濡れるとカビの生えやすい木は向かないとおもっていましたし当時金属に夢中でしたのでその活動のために製作した金属製の箸置です。ですから僕は金属の匠です(^○^)
 病院のドアノブに使わてきた真鍮には抗菌作用があり、同じように鍛銅製の花器に花をいけると水が腐らず花が長持ちすることから真鍮、銅、銀を組み合わせ、過剰に洗剤で洗って環境を汚染したり、薬品や抗菌剤などを含まない安全な箸置としたもので、以来我が家の食卓に必ず上る定番になり(少々飽きましたが)頑丈なので初作をいまだに使っています。ふるびる真鍮や銅とその表面に溶かした銀を被せてデザインアクセントとした「溶銀」は造語です

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大きさ約5.5cm 高さ約2cm



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ご進物用桐箱入り五脚セット
(以前にご依頼で作ったもので、今回は簡易包装です)

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2012.08.16

父との約束・原型サークルチェアー 「木の匠たち」展・2012に出品します

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僕の生まれ育った東京下町ではそのころ、ご近所みんな卓袱台や座卓が食卓、床に座布団スタイルでテレビというものをはじめて目にしましたから日本の椅子の歴史はまだ浅く、代々指物師の家でも僕たちの子供椅子は作ってくれたものの、父は本格的な西洋様式の椅子をつくることはありませんでした。
1968年に工場に就職してオフイス家具の設計の仕事をはじめましたが、ゴミの量はその国の経済発展の証しといった時代のはじまりで使い捨て買い換えが善、企業にとってよいデザインとは稼ぐデザインだと毎日せっせと図面をひいてボーナスが増えるのが楽しみという日々を過ごしていたのです。結婚して会社をやめ修行をはじめたころ師匠(父)に鎌倉の新しい家の椅子を考えなさいといわれ、そのままになっていたのはオフイスチェアの設計手法ではまさか、、といった伝統工芸に夢中だった自信のない僕の逃げ道だったと思います。
 円満な家庭をイメージしてネーミングしたサークルチェアーは鎌倉で他界した父との約束がよぎり、時を経て1995年暮れの三城でようやく形になったもので、工場勤務時代に培った一般家庭で使われる椅子に対する僕の理想、古来から土に還って人類と共存してきた自然素材、樹と鉄を使って手仕事でつくる代々使える丈夫で美しい日本のかたち、将来は伝統工藝として骨董品となりえる価値をめざしたものです。
その後神社の鳥居のベジェ曲線を模したアームを兼ねるシンプルな背もたれのかたちと、体に合わせて鉋で深く削り込んだ木の座板、サンディングをしない刃物痕の味わいをそのままに保ちながら、手のかかりすぎる工程をはぶいた現在の形に設計がかわりましたので当時作った原型は6脚、そのうち二脚を2000年の銀座和光での個展で販売していただき、残り二脚は椅子に対して貴重な考えを語り合った逗子の友人と僕の書斎で使われています。僕にとって日本の西洋椅子(^o^)ビンテージとなって保管していた二脚を松本での「木の匠たち」展・2012に出品します


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1995年制作サークルチェア
高さ71cm 座面高さ45cm 巾57cm 奥行50cm
素材 栗 たも 鉄


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1997年制作サークルチェア
高さ70cm 座面高さ41cm 巾57cm 奥行47cm
素材 桑 栗 鉄



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