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2011.10.22

ちこの片アーム_銀座和光_2011親子展に向けて

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子供の椅子はちっちゃくてかわいくて木馬のようなきりんのような、、、そんな思いこみで孫の椅子のスケッチをはじめたのですが、片アームに座り足をぶらぶらしたり、なでたり引きずって遊ぶちこの様子を見ていてなんとなく違うなあ、、と作ったのは、結局古くからある僕のものとお揃いの椅子でした。子供の気持ちは大人の思惑とはずいぶんちがうものなのかもしれません

 

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もともと少々大きめがサイズダウンして標準サイズになったといえますが、素材は同じオールドオークの無垢の一枚板、脚端の渦巻きを星に変えて、背もたれに星をつけました
子供のときの思い出になるだけではなく、彼女が過ごすこれからの時間をおばあさんになるまでこの椅子に刻みこんで歩いていく、というのもひとつの幸せかも知れないと思います。この椅子も二つ作り和光の親子展に出品することになっています



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2011.10.21

いのり_銀座和光_2011親子展に向けて

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僕は昭和二桁東京生まれで関東大震災の様子は父母の話と写真から想像してきただけなのですが、食糧も住まうところもゼロになったそのときから、みなで力を合わせて築いてきた東京の変貌ぶりをまのあたりにして育ちました
 僕の家は代々厨子や仏壇制作を得意としてきましたので立派な作品を作る自信を多少はもっているのですが、3.11以来少々考えが変わりました。死者の冥福とか、ご先祖様はもちろんなのですが、昔の日本の家庭にあたりまえにあった八百万のかみさまのようなもの、人の力を超えたなにかを感じさせるこわいものなのになぜかかわいいもの、理屈のわからない子供が、お化けのようにおおきくて決して逆らえないものがあることがあたりまえと思えるような、(怒られるかも知れませんが)楽しくてインテリアアクセサリーとでもいいえるもの、昔どのいえにもあった神棚や張り紙、それがあることがきっかけとなり、ひなまつりや記念日のような暮らしの年中行事になり個を離れて皆で楽しむものごと、そのようななにかが、なにもなかった時代からほとんどのものが揃った現代の家の中にあってほしいと思ったのです
 今回の親子展にはそんな思いから生まれたいのりのかたちを出品するつもりです


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「龕・かん厨子」
高さ30cm・壁に入る奥行8cm
2011年制作

鎌倉では百八やぐらが有名なように祈りの原点は断崖や洞窟に彫ったと本で読んだことがありますが、日本でも全国にそのようなさまざまないのりのかたちが存在しています
しかし西洋建築でニッチといわれる建築内部の壁を彫り込んだ飾る空間が、日本の家屋内で発達しなかったのは我が国の木造真壁構造が原因でしょうか
 そんなことから現代の大壁構造の家やマンションならば、壁の中に本体をいれこむ厨子や仏壇があるのではないかなと試みた作品です
 ファサードは数十年の時間を経て輝き出す桑材、日本古来から続いている梁の軸吊り両開きドアに自製銀のつまみ、電気のない時代にろうそくの明かりを反射して内部を明るくする金沢の金箔、これら日本の伝統様式を生かし、前面下にちいさな明かりや、かわいい野の花を飾る棚をつけました。

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「星の厨子」
高さ18cm

桑材欅材の小さな厨子です

だれもがあたりまえだと思いいままで見直すことのなかった清澄な水と空気
生命に関わりの深い澄んだ青空と静寂と夜空の星
それらの永遠を願って子供がお守りにするようなちいさな祈りです
中に入れるものは長年時を共にしたペットの思い出なのかもしれません


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2011.10.21

ちこのファーストダイニング_銀座和光_2011親子展に向けて

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そろそろ必要になるだろうと、僕は昨秋から孫のダイニング椅子のスケッチと試作をはじめていました

 新年になって急に砥石の仕立て直しの必要が出来ましたが3月はじめどうやら完成し、この椅子の二度目の試作、予想外に難しい微妙にカーブするフレームの鍛造に一週間ほど四苦八苦しながら僕は3.11のニュースを聞き、その夜澄んだ三城の夜空を見上げながらこの椅子の高さ調整のネジを星にしようと心にきめました

効率と経済を優先してきた僕達が、子供たちから奪い取ってきてしまった美しい星と地球の復活を、澄んだ子供の目をヒントに夜空に輝く星のねじと象嵌のかざりにして願うことにしたのです

ちこの椅子はひとつ余分に作って星のねじの子供椅子とネーミングし和光展2011に出品しますが、孫のクレヨンがついた思いで深いこの椅子は銀座四丁目和光本館のショーウインドに飾られることになっています


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「型紙のぬり絵」


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2011年銀座和光展
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2010.08.14

庭の愉しみ_ちこのカート

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孫が一歳を過ぎたら庭で遊ぼうと木のカートを作った。繊細なのだが踏んづけても錆びついても壊れない鉄の車輪がついている。
天然素材、構造を学べるシンプルなデザイン、鉄の引き手にすべりどめの凧糸を巻いて女の子らしく赤い漆で固めこれも強靱だ。
無一物無尽蔵・・・・タンポポとかクローバーといったものを雑草だとか、かわいい子鹿を有害獣だといった誤った常識を、僕達のように持ち合わせていないから子供は神様なのである

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「やまゆり・2010年8月庭で」

2010.06.20

works_子供の家具_ちこのゆりかご_2_工業と工芸

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「自製固定具」

あて台には固定できない作品制作のために大きなGクランプを改造して制作

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制作資料_ちこのゆりかご01.jpg上部と下部の大きさが違う柱状体を四方転(よほうころび)と呼び三面図には実寸が表れないので展開図を描いて制作を進めます。転び角度75度/15度は重力の理にかなう角度で椅子の背もたれの基本角度になっています。接合部の転びは4度弱になります
工業的なものと工芸的なものの形状はことなり、よくできた工芸品や骨董をよくみると全体がベジェ曲線で構成されているのが解ります。このラインはものを空に放った時の軌跡の形から放物線ともいわれ、日本では「てり」と呼ばれて伝統的な日本刀や鳥居などのかたちに表れていて、美術では機械的なアールを痩せたあるいは貧相なライン、ベジェ曲線を豊かなラインなどと例えて言い表します。洗練された江戸指物には細身で豊かなラインが存在しますが、「華奢」とは、余分がそぎ落とされていて、ふくよかで、きらりと華やかなたたずまいといったところでしょうか?
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「Rで表す同じ曲率の機械的な曲線と放物線」
矢印の位置に張りがあります

上面木端、手掛かりの楕円、面取りのラインは特に重要で、伝統の中で培われてきたお茶道具の棗などにみられるよどみのない美しいかたちは、常に曲率が変化する自然界の放物線で構成されています




  
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手掛かりの形(左)
上から「機械的な要素(直方体と半円)の組み合わせで構成された形」、「CADに備わっている楕円形状」、張りの位置を変えて手が入りやすくした実施形状

面取りの形(右)
左から「厚みと同じR値の断面」、「小さいRを両端にとった断面」、「ベジェ形状の断面」

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手掛かり部の加工手順と仕上

このような抜いた形の面取りを内面取りを呼び、かたちと共に加工の難しい仕事の一つです
 1_型紙制作、2_型紙を使い型制作、3_型で墨つけ、4_ジグソーで荒取り、5_トリマーで成形、6_小刀による仕上げ、7_磨きの手順で進行します
面取りビットの加工で荒れた表面を水拭きして蘇らせ、繰り小刀で成形し、楕円断面のあて木を使いペーパーで仕上ると木は生き生きと姿を変えて作品に命が宿ってくるのですが、この仕上がりが醸し出す印象や雰囲気が工芸品か否かの審査基準となり、機械に出来ない手仕事の醍醐味といえます



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「手掛かりの仕上げとあて木」

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「おだまき」2010梅雨の庭で

銀座和光展_2011年
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