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2009.01.31

杉笹杢材の銘々卓_「時代をつなぐなかまたち展」2009年2月19日から・銀座和光並木ホール出品作品から_

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「杉笹杢材の銘々卓」(すぎささもくざい、めいめいしょく)

甲板_40cm正方・高さ43cm

(イメージレンダリング)
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華奢(きゃしゃ)は、ちいささ、かろやかさ、小味の利いた、といった感覚で、大仰ではない華やかな感じをいいます
銘々卓とは、床で使われる銘々膳を、椅子使い用に高くしたことからつけた名で、卓の語源は供物を載せる台だそうですが、現代では優れた技術で丁寧につくられた台の意です

甲板の素材、杉材の笹杢というのは、木目を笹に見立てた呼び名で、年輪のこまやかさが老樹の過ごした時を感じさせます。白木の風合い(ふうあい)は、かろやかさ、やわらかさとともに、丁寧に使われた時間が作る古美(ふるび)が特徴で、繊細さの同居した不思議な強靱さの魅力が日本の伝統になっています。かやと馬のしっぽで作られたのうずくり仕上げは「洗い出ししあげ」とも呼ばれ、京都の北山杉を川で砂で磨いたものと同様に、柔らかい夏目をそぎ落とした、杉ならではの手触りと美しさが独特です

おりたたみ構造の脚部は細寸棒材として適している針槐(ハリエンジュ)材、野生桑の若木のように強く、ほぞ組の精緻な加工が可能な良材です
X脚構造は古くから世界中でおりたたみの定番となっていますが、回転部の軸がこわれやすく、15年ほど以前の拙作、キャリーデスクとキャリーチェアーの経験から8mmのボルトにアルミパイプの軸受け構造とし、ながもちを実現しています。また脚の固定金物は鋸のばね性を生かして自製したものです

反り止めを兼ねた杉材と脚へのジョイント部は、すべり桟(あり桟)構造で、樹の湿度変化による伸縮で不具合の出ぬよう古来に工夫されたものですが、僕が加工したあとも永遠に樹が生きていることを優先させる手法は古来日本の伝統です




2009.01.09

チークとベンゲのフロアランプ_1989年

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「チークとベンゲのフロアランプ」1989年銀座和光個展・「暮らしからの発想」
神奈川S邸

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ベンゲ(ウエンジとも呼ばれる)という木が目新しく、自宅薪ストーブ脇につるべ構造のランプを作りました
チークは湿気や直射日光に強く木造船の甲板に使われますが、独特な成分が時間と共に作り上げる美しい古美が魅力です
むらさきたがやさん(紫鉄刀木)とも呼ばれるベンゲは高比重、井戸のつるべを模した重りに使い上下可動構造とし、鍛鉄の筋交いを通して発光部の高さ調節をしています



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修理完成時原寸取り風景

2005年に可動部の木部が割れ、金属で補強修理。当時の図面がないため原寸取りを弟子にしてもらう


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現在はS御夫妻の経営する東京池袋のレストランキッチンエビスで、ミュージックキャビネットとともにインテリアに使われています

>>>キッチンエビス

03-3984-1716
東京都豊島区池袋2-30-13 サブコート B1F



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「パーツ」

燐青銅材鍛造の反射部、コードを通したステンレスパイプ材の支柱、ボールベアリングの既製回転金物、自然木の回転軸


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つるべ式上下構造部

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「シェード部」テーク材とベンゲの組み合わせ

刃のたたないチークはサンディング仕上げが通例ですが
ハイスの小刀を自作して刀痕を生かした仕上げとしました

修理時には年月の育てた古美が見事に美しく感動!!!



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チーク材にコルク貼り 12mm鍛鉄黒錆仕上げ脚端部

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真鍮針金巻きの割れ止めとコードサポート、 回転構造の補強部




2008.12.16

製材_手前椅子から「 T chair 」 へ

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「タモの製材の思いで」2003年 南松本の製材所で

アルミの背の椅子_フューチャーの湾曲状に叩きだした背部と座板の結合部に支えをつけず、ステンレスの六角ボルトのみによるジョイントをスケッチしたのは極限余分を省いた構造の強度を試したかったのである。二次元同士が交わる三次元曲線上にボルトを配置すればまず抜けることはない予測だった。
実現に向けてテーパー製材を頼み製材士の手を煩わせたのは第一に樹が勿体ないからだが、台車は回転しないので一枚ごとに僕がつけるスミに正確に鋸を合わせる熟練製材士のめけん(目でみて見当をつける)にすべてがかかっている。
もっとも効率主義のアメリカではコンピューター制御全自動台車回転製材機があるのかも知れないが、日本人の木目に対する美意識は独特で、立っていた樹木の天地、元と末、筍状の中杢であればその片寄りや高さ、広がりや余白と分布を大切にする。
民族のもっている伝統には美の感性にも違いがあり挽くたびに基準面の再確認をしたい意識が働くので最新機械は意味が無いのだ。
この樹を世話して頂いた松本で歴史の長いT材木店は今秋廃業、共にこの製材所も廃業し、二本の巻き尺でミクロンを計ってしまう僕の大切な仕事仲間、三代目ガラス職人 A さんは跡継ぎが居ない

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「 ストーブの前で_4年目のフューチャー 」

ジョイントはデザインの生命線といえるが、ボルトだけで背を支えている
後部必要板厚と前部の極限の薄さが同居した独自のデザインとなった


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木には木ねじの原則を破り、M6長さ30ミリのステンレス金属用飾りボルトを木に埋め込むのはちょっとしたコツがいる。初めての仕事に自信を持つには数年の時間を必要とするのだが、独自のお気に入りの技法とデザインを生み出すのには、遊び心と冒険心と、熟練の仕事仲間が不可欠だった

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「オールドレッドオークの製材」2007年夏 林友穂高工場にて


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♬♬ 曲がりくねって癖のある樹の製材は楽しい ♬♬

勘で推理した通りの結果になる場合もあるが、むしろ思いもかけなかった木目が現れた瞬間のドキドキはらはらからのインスピレーションは以前の作品だったり、構想中のスケッチだったりで都市生活にはなかった僕の仕事の原点は大きな楽しみとなっている。



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「栓の製材方針」2004年・松本市内で

かって3Kなどど蔑まれ仕事仲間が居なくなってしまう原因は、採算の合わない職人技の非効率。しかし現代は樹を人の都合で切りそろえ、大量に同じようなものばかり作りだして数年で捨ててしまう。
このことは子供の教育と同じくで、僕には空恐ろく思える


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「オールドレッドオークの年輪」

一年に1mmを刻んで1cmが十年、
この木はおそらく2メートルの直径があっただろうか
軽く柔らかく木肌は小味が利いていて美しい

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東京の木場ではすでに大きな丸太は製材しなくなって久しく、馴染み仕事仲間がつぎつぎと閉業することになって淋しい気持ちの慌ただしい師走の製材となった。
一生ものは代々の主義だが、今年から認識を新たにしたおじいさんおばあさんになっても飽きない作品作り・・これは嫁さん用の椅子にするのだ、これは曲がった座板のベンチにするのだと、僕にとっては来年へ向けての愉しい一日となった。



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「地元山辺 A 製材所で」2004年夏

難しい注文をきいてくれ、御夫婦阿吽の呼吸で仕事をして頂いた





2008.12.03

works_テーブルウエアー 小物_鍛造アルミのコースター、指南帳_CAD_3Dパス図形作成

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「父母が眠る菩提寺にて」鎌倉 覚園寺・2000年6月5日

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三味線胴 蛤刃の鍛造アルミのプレート」
2000年娘達結婚式の引き出ものに初制作
以後いろいろなバリエーションが生まれるヒントとなりました


銀座和光での個展が重なった大変な年でしたが、せっぱつまると何か考え出すもの、包装やリボンやメッセージを皆で徹夜で作った思い出は、娘息子、弟子のお陰と感謝、いまでも友人宅に行くと大切に飾られていて奇跡的な晴天に恵まれたその日を思い出し、ものづくりの幸せを感じます


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デザインについて
三味線胴というのは三味線の胴のかたち、蛤刃はテーブルに置いても手に取りやすい不思議な機能を持つ美しい日本の伝統です。蛤刃のコバ部はバフがけ鏡面仕上げ、面部は傷の目立たないつや消しの槌目仕上げでハンマートーンと呼ばれます。めりはりのきいたコントラストが特徴で、鍛造は表面硬度が高まり、傷が付きにくい効果があります。
必要を満たした寸法の誤差や、ランダムな手の仕事の跡が手仕事の魅力となっていて、Kご夫妻は大変気に入って下さり、お引き物や記念品によく使って下さっています

弟子達に結婚式のお呼ばれがあると、お祝いの気持ちを込めて作りなさいといいます。鍛造には叩いた人の個性、人柄や性質がおのずからあらわれるもので、初心者は下手でものびやかで力強い手の痕跡を残すことがあり目を見張ることがあります。弟子の作った結婚祝いは、作り手は画一的な機械生産品のようになってはいけないという僕の祈りです


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以下は VectorWorks105Jでの設計手順です


平面図形を立体化するには、柱状体、回転体、掃引体、例外として初めから立体で描画するポリゴンメッシュ等がありそれぞれ得意分野がありますが、今回は蛤刃とベジェラインが設計ポイントでなので、外形図に断面図を掃引して出来る3Dパス図形という立体図制作方法を紹介します

1 外形図(パス図形)作成、2 断面図作成、3 掃引という手順で設計します
設計完了後、立体図を3Dシンボルに登録して以後の制作に役立てる手順と、レンダリング画像の取り出しまでを説明します

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1 外形100mm寸法補助線を複製してデータパレットで96mmに縮小します




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2 左上に基準点を置きX_+25mm移動します



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3 中心線を基準にして鏡面コピーで基準点を計8個配置します



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4 四隅を合わせて12個ポイントの多角形を反時計回りに描きます
【注】時計回りで描画すると、掃引断面の基準点がくるいます


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5 2D変形ツール_フィレットで四隅を1Rに丸めます


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6 2D変形ツール_ベジェポイントに変換で残り8ポイントをベジェポイントにします


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7 完成した外形です
(以後、3D図形を作るためのパスになります)


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8 蛤刃部分の断面図の基準線を描きます


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9 コの字の多角形を描き、右上と右下のポイントをベジェポイントに変換します
(左右方向に注意して下さい)




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10 変換した断面を3Dレイヤーに移動します


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11 同じように外形を3Dレイヤーに移動して二つを選択します


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12 3Dパス図形(E)で立体に変換します


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13 変換した蛤刃部の面にグレーを設定してレンダリングした画面です



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14 蓋を作成します


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15 出来た蓋の面にカラーを設定します
【注】解りやすいように移動してレンダリングした画面です
【注】テクスチャーを設定する場合は色は自由です


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16 正規の位置のレンダリング画面です


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17 リソースパレットを開きテクスチャーを設定します
蛤刃にクローム、蓋に鍛造アルミを別々に設定します
【注】解りやすいように蓋(上下二枚)の線色を赤にしてあります



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18 テクスチャーを編集します
(平面マッピングに変更し、マッピングする角度と位置を調整します)


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19 レンダリング画面です
【注】光源の設定について
基準となる平行光源を以下のように設定しています
平行光源はどこにあっても構わないので、
図面用紙から離れたところに配置してあります


設定_平行光源.jpg
左の光源設定  右の光源設定



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20 三つの部品をグループにします


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21 シンボルに登録します
【注】コピーするとファイル容量が重くなります


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22 以後複数個配置する場合はシンボルツールを使います


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23 レンダリング選定をレンダーワークス_カスタムに設定します
【注】アンチエイリアスで画像周辺を滑らかにします


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24 画像を取り出して、さまざまな書類作成に利用します


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25 プレゼンテーション用画像の取り出しの設定画面です
解像度_300、大きさを10cm程度に設定します


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26 25とは別に三面図用の画像を取り出す場合には
レンダービットマップトールを使います


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27 解りづらいですが上の一枚を画像にしているところです


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28 視点を正面に変えて同じように画像にし、
27でできた画像とともに三面図レイヤーへ移動します


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29 完成した三面図です

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結婚式の日、修業中に父について習わせて頂いた思いでの作品「桑材厨子」を奉納させて頂いた。お陰様で娘夫婦はどうやら無事に人生を歩んでいると嬉しいのです

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2008.12.01

works_テーブルウエアー_ランチョントレイ

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「鍛造アルミのランチョントレイ」
2006年庭_夏_いずみのほとり_dogs_蘭たちと


仕事の意味を考えていた頃ロールスロイスに乗せて頂くことがあり、手仕事の美しさと現代のクルマの味気なさを感じながら銀色のボディをなでなでし、綺麗と美しいの違いに気づき僕は感動した。

この作品は平安時代の経筥がモチーフとなっています。
ランチョンマットでもあり、重ねることの出来る運び盆でもあり、まわりに紅葉を飾ったりして食器としても楽しまれています。2000年の娘の結婚式のおりに試作以来我が家の食卓には欠かせないアイテムとなりましたが、現在は弟子の教材となり、おかげさまで商品となり方々で喜んでいただいています。 


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「金銅法華経経筥」国宝・平安時代

このころ真っ平らな板というものは無かった。人の手が生んだ生命感に溢れる美しさは、文明が発達した現代人が失ってしまった数多くを物語っている。

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「工程1_叩き初めの写真」

綺麗なたいらに傷を付けるのは勇気がいります

まったいらはまるでつまらない
優れた建築の天井のようにランチョントレイは「むくり」をつけますが、機械生産にはありえないことで、手仕事は機械に出来ないことをするといい。
むくりをなぜつけるのかと問われれば、なんとなくいいのだとしか答えられないところが面白いのです




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「工程2_隅丸」

素材厚2mmですが、軽く薄くすれば木は割れてしまうし洗えない。それで僕はときどき金工作家になりこれは木工品ではないと笑われます。・汗。 コバのかたちは、蛤の貝殻のコバが美しいことから「蛤刃」と呼ばれる日本の伝統のかたちになっていて、床の間の「敷板」という木工藝品になっています。
 アルミは比較的新しい金属で、時間が経たないとたたいたものがどうなるのか解らないので手を出す人は今のところあまりいません。(真鍮は数年するとひびが入って割れてしまうことがあるそうです)

この作品は荒っぽく洗えて時間と共に骨董の味わいになる、熱いポットなどOK、スタッキングして収納できる、作り手の個性が反映されることを特徴としていますが、錆びることなくいつまでも渋く輝いていてなんともいいのです


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「工程3_持ち手の叩き出し」
鎚を目的の丸みに成形する

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技法はそれほどむづかしくありませんが、簡単に平らな板が手に入り、何のために叩くのかわかりづらく、ベジェ曲線でしか設計図が描けない蛤刃の美しい形は難解です
きずがついて「綺麗」は失われてしまうものですが、ほんとうの美しさは傷が付いても失われないもの、耐蝕アルミ合金の軽さは反面きづがつきやすいといった欠点をもっていますので、制作には「美しい傷」を知るセンスが必要です。
 今冬もさまざまな動物たちの足跡が雪を飾るのですが、人は足跡を飾るために雪の上を歩いてしまう。それがなによりこの作品の難しさとなっています



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「みなとみらいでお正月」2005年

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「家栄」2008年
小椋君の会社引き継ぎに際して

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僕は運悪くロールスロイスに出会ってしまい貧乏をしているのですが
それでも動物のような美しい足跡を作品に刻んでみたいのです


鍛造アルミのコースター01.jpg

















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