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高さの変わる囲炉裏テーブル2006年Y邸

2006 - JUNICHI MAEDA

カメラウーマンMさんとは2000年の手作り木工辞典の取材で三城へみえて以来の炭火大好き仲間。
彼女が結婚されて子供が生まれ2006年にご新居を構えるにあたり、床暮らしと椅子暮らし両方を楽しみたいというご希望で制作させていただいた囲炉裏テーブルです。
折りたたみ構造を感じさせない存在感と工具を使わない分解構造を目標に、ハンドルのついた自製ノブナット一組だけで強固に自立する脚部に組み合わせたカナダの針葉樹の四枚に分かれるテーブルトップは素木(しらき) 仕上げ、京都北山杉の砂洗い出しにならい塗装せずに砂(クレンザー)で汚れを落とす手法の特徴は、時間と共に古びて土に還り永遠に再生を繰り返す和の国古来の伝統、世代を越えて人と樹木が付き合う知恵です

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THANX!!!・「手作り木工辞典」より抜粋(2000年) その折りの掲載文です
前田さんの作っている家具は一見指物という日本の伝統的な家具とはかなりかけ離れたものに見えます。特にその多くに金属素材が使われているのが印象的です。伝統的な物の製作からまったく新しい家具づくりの道へ転向したのではとさえ思わせます。
「私は、伝統を受け継ぐということは必ずしも昔ながらの物をそのまま継承することではないと思っているんです。どんな物でも手段とは目的のためにありますがそのための方法は時代とともに変わっていくものだし見た目も変化していいと思う。しかし指物がもともと求めてきた考え方は受け継いでいかなければなりません。今も昔も変わらない江戸指物の目的とは、頑丈で無駄やてらいがない美しい物を組み上げることです。強固にできればホゾ組みにこだわる必要もないし 美しければデザインも一新されていい。そういう考え方を推し進めてみて初めて実用品から工芸品になるとも言えるのではないでしょうか。それに『指物』とは本来組み合わせる物という意味ですからジョイントする素材が金属になってもいいと思うんです」
 前田さんは自然の中で暮らしているうちに作風の変化とともに作るものに自信が付いてきたとも語ります。
「都会には物が溢れていますよね都会にいて先に物を見せられてしまうと心が無になれないんです」なぜそうなのかなぜそれが必要なのかということがわからないままそのことから気持ちが自由になれないんですね。しかし自然の中にいると自然にある物はすべて必然の上に存在しているのだということに気付かされます。物づくりについても『必要性必然性』ということを重視するようになって無駄を省いたものを迷いなく作れるようになってきました」
 シンプルかつ機能的。それでいて、手づくり感や木の温もりが感じられ細かな部分の加工は実に精密でしかもしっかりした構造で強固に作られている。それが前田さんの家具の特徴です。新しい素材や工法デザインを取り入れながら前田さんは父から受け継いだ伝統工芸の思想を忠実に実践しているのです


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