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炭道具_火箸_火皿周辺の道具

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小学生のころからなぜか僕は炭火をいじるのが大好きでした。
子供の火遊びを「おねしょしますよ!」といましめていた昭和時代、炭屋さんがガソリンスタンドに転業し、台所が石油やガスや電気コンロのキッチンに移りゆく現代の幕開けで、東京でもそれまでは炭のある生活はあたりまえだったのです。夢だった東海道新幹線と高速道路、東京タワーが完成しテレビが普及して東京オリンピックが開催され、今の天皇陛下が馬車に乗って結婚のお披露目をしたころです

鎌やまさかりや包丁、鋸や小刀などをひとつひとつ作る職人さんが姿を消し、火箸 などの炭道具も工場でつくられるようになりましたが、お客様のご希望を誂(あつらえ)て人の手で作られた品物にたいし、それらの量産市販品は「出来あい」「ガシャンコ」などと、機械がつくる品質の劣るやすもの、手作りの似せものと理解されていました。ガシャンコとは、 プレス機が型を打ち抜くときの音をもじった呼び名です・笑・が、やがて品質や大きさなどを規格化してコンピューターと機械がものを安価に正確に大量につくりだすように技術が発展し、飽きたら捨ててとり換えることを人間の進歩や幸せや経済成長なのだと、資源とエネルギーを浪費しながら
水と空気を汚染して産業廃棄物や核廃棄物や放射能の汚染に苦しむ時代に向かったのです

 おそらく永遠に再生する
樹木からつくられる自然エネルギー、日本の炭は、火箸で割って大きさや細さの組み合わせを工夫しないとうまく熾らないのですが、真鍮素材の出来あいの火箸はすぐに曲がって使いづらく、 心のこもったよいかたちをしていなかった覚えがあり、これらは三城に移住した頃から作りはじめた炭を楽しむための道具類です。火で赤めながらアンビルの上で叩いて形をつくる鉄の鍛造品は無駄がなく軽やかで強靱、錆びた鉄や渋く光る銀の風合いは侘びさびと表現する江戸の伝統で、ますます慌ただしい日々のささやかな隙間の炭を楽しむひとときは、よい時代の都心に生を授かった自分を取り戻す大切な時間です


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「渡し棒」錆鉄綿色仕上げ 太さ9ミリ長さ44cm


火皿や火箱のふちに、切り欠きをあわせて載せて使います。据え置きの五徳に対して、とりはずして洗ったり、必要に応じずらして間隔をかえることが出来る錆鉄製の渡し棒は熱に強く、IH対応の底の平らなやかんや重い鋳物の鍋をのせてもOK、あみをのせて餅や魚やトーストを焼いたり、あみを使わずに、やきとり 田楽 野菜などの串刺しを二本の棒の間でひっくりかえしながら焼くことができる壊れることのないシンプルな構造です
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「溶銀飾りの火箸と灰ならし」
錆鉄綿色仕上げ 真鍮に溶銀のかざり 長さ27cm


8ミリの鉄棒を赤めて先端が3ミリになるように細く叩き伸ばして作ります。温度が下がる早さと槌をうつ強さと早さと細かさのタイミングがよいと鍛造の効果がよくでて、固い炭を割っても曲がらなくなります
炭斗に立てて置く際に区別がつくようにつけた丸と三角のかざりは、真鍮の母材に銀を溶着し、鉄の黒錆色に変化をつけています


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「底とり」
 鍛鉄綿色 うしころしの柄
直径11cm 全長27cm

 灰をのせたりかたづけたりするときに使うもので、灰をのせる皿を柄に対して直角に仕込んであります
差し込む部分は和釘の形に鍛造し、柄に打ち込む際に木が割れぬよう、たこ糸を巻き、漆でかためる理にかなったデザインは、僕たちの使う小刀などの道具から学びました



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「参考価格・参考納期」 2012年現在

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