むかし木場に浮いていた巨大なホワイトオークは東京の製材機に乗らず、大きなトラックで名古屋へ運び3日がかりでようやく製材が叶いました。この樹の過ごした数百年が育んだキラキラと輝く斑や細かな美しいひび割れは小手先仕事では生かせない。工房へ横たわった大きな存在と競争するようにさまざまな職人技を試みた思いで深い作品になっています。1995年和光個展でお買いあげいただいたM様が東京から神奈川へ転居されたおりに傷んだ蝶番を修理して未だに愛用して頂いています。一点一点違う個性をもった銀製の引き手金物はロストワックス技法によるものです。
間口1m20cm高さ80cm奥行43cm