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1.お知らせ

2018.04.09

南相木村の村長室に家具を納品いたしました。

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およそ1年の時間を費やした家具デザインのプロジェクト、無事に納品させていただきました。
振り返れば10年を超える時間、地元の針葉樹での家具作りに取り組んできて
ひとつの節目となる家具作りができたことに大きな喜びを感じました。

南相木村は八ヶ岳山麓に位置する自然豊かな山村です。
標高1,000メートル、土地の8割が山林・原野というこの村では
古くからカラマツが植えられ、これから伐採の適期を迎えます。

2016年末に始まったこのプロジェクトは「村の木で村長の机を作れるか」という
役場の方からの問いかけで始まりました。
八ヶ岳山麓のカラマツを使った経験もあり、大変な名誉と感激しながら
ぜひやらせていただきたいと即答したのを覚えています。


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2017年7月、実際に家具に使うカラマツを選木。
事前に家具用材としてどのようなカラマツを求めるかを
子細にお伝えし、そのようなカラマツがあることが期待できる
候補地を村内に4箇所ピックアップしていただきました。






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役場の方、地元林業者の方、企画に携わるコンサルの方、
製材乾燥を担当していただく林友ハウス工業の竹腰さんなど
総勢20名ほどでリサーチをしました。車で林道を移動しながら
斜面の方向、沢筋との位置関係、風のあたりかたなどをみながら
具体的にそのエリアのカラマツを一本一本見極めていきます。
カラマツ材での家具作りの経験は増えてきているものの、
丸太の木口をみるならまだしも、立木の状態でのカラマツをみても
初めは材となったときの事は想像もできないような状態。




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一見なにも変化のない樹皮にも、教えられると節の名残り、枝の折れた跡、
ヤニの流れなど、材を想像するヒントが隠されています。
この土地で育った林業者の方が慈しむようにカラマツを触るのが
とても印象にのこるひとときでした。



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多くの方の知識、経験、そして予想を持ち寄りながら
それぞれのエリアで数本ずつ、家具用材として使いたいカラマツを選びました。
秋になり、木の中から水分が抜けてから伐採する、その時までに
所有者の方と調整をしていただきながら実際
に伐採する木を決めることになりました。



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11月15日、伐採に向かう車中からは新雪を纏った八ヶ岳山麓をみることができました。
厳しいこの寒さに耐え抜くことがカラマツ材を鍛え、美しい木材にする。
そう感じている私たちにとって、この日の天気は
まさに今を生きているカラマツを、
「使うために。」と植えた人々の想いをまとって伐採するために
勇気を与えてくれるような青空でした。




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夏に青々としていたカラマツも落葉がおわりつつあり
森のなかはまったく違った景色となっています。
いよいよ伐採のタイミングがきて、夏に賑やかにこの林を歩いた時とは違う
静かな緊張の時間に包まれました。




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張り詰めた冷たい空気が、チェンソーによって震えていきます。



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28メートルを超える素晴らしいカラマツ材。




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想像していたよりもずっと整った年輪。



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トラックに積み込み、いよいよカラマツの樹がカラマツ材となる工程がはじまります。


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夏に選んだ木が、概ね地元の方々の予想通りだったことに感動もしました。
きっと予想が「控えめ」だった分だけ、期待以上となった伐採でした。
材が運ばれると、真新しい切り口の切り株がいくつものこっています。
意外かもしれませんが、痛ましいと思う気持ちは小さくなって
むしろこの材を植えた人、育てた人の想いに報いたいという
責任感に耐えるのが、植林された針葉樹を扱う木工の心境です。


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伐採から製材、乾燥へは駆け足で作業を進めます。
納期を見据えると乾燥にかけられる時間は最小限。
反りのでやすいカラマツ材を扱うにあたり
乾燥時間の短さは大きな不安要素になるのです。
製材乾燥は、もう10年以上カラマツ材でお世話になっている
安曇野市の林友ハウス工業さんにお願いします。



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南相木村から安曇野に運ばれたカラマツの丸太を
家具につかうことを前提に製材します。
根元に一番ちかい太い部分は、山で60cmほど伸ばして造材してあるので
製材前に一番太い部分を短く切り落とし、巾広で目の面白い家具材をとります。
樹皮からではわからなかったさまざまな内部の様子が丸太の断面からみてとれます。
この日は選木、伐採にも立ち会ってくださった双葉林業の高見沢さんが
八ヶ岳から駆けつけてくださって製材方法のヒントをくださいました。


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いよいよ製材。目指した方向に鋸をいれるように
細かく台車の調整をしていただきます。



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このカラマツが、どのような材になるか。
天命が人事に変わる、最も緊張する瞬間。


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製材の方針、仕上がりに対する製材寸法。
これまでの経験で自信がある部分に迷いはありません。
そうしてでてきたこの板が、このあと2週間ほど乾燥炉にいれられます。




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養生期間を経て、乾燥がおわったカラマツ材。
赤みを帯びた美しい表情になっています。



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この後、工房での作業を経てできあがった家具は
デスク、チェア、サイドテーブル、ローテーブルの4種類。
今回の取り組みは、南相木村の資産のひとつである
村産カラマツで、どこまで魅力ある家具が作れるかという
使命を帯びていたと思います。そのために、
「村一番」のカラマツを
「村一番」の目利きが選んでくださいました。
その材をつかった家具は、
村のシンボルとなるような家具でなくてはならないと
懸命にもがいて形にしていきました。
材の準備と並行して描き続けたスケッチが
とても懐かしく思い出されます。


ぜひ出来上がった家具も、下記ページよりご覧いただければと思います。
>http://www.atelier-m4.com/gallery/-minamiai.html








2018.03.06

連続トークイベント「このまちで暮らすこと。」 #2 山のあたり

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おはようございます。週末から続いていた暖かな日にくぎりがついて
今日は雪が積もった標高1350メートルのm4のアトリエ。
三寒四温とはまさに、この季節の信州を表すかのような言葉に感じられます。

明日は、全5回で開催される連続トークイベント「このまちで暮らすこと。」の2回目の日です。

「山のあたり」と題して、ゲストに編集者の若菜晃子さんをお迎えして
松本の地理的な山との距離感や、暮らしのなかでの関わりを切り口に
このまちの暮らしについて改めて考えてみたいと思っています。

若菜さんは1991年に山と渓谷社に入社され、山と渓谷の副編集長などを経て独立。
山や自然、旅に関する雑誌、書籍を編集、執筆され、現在は雑誌「murren」の発行もされています。

聞き手は木工デザイナーの三谷龍二さんとm4の前田大作。司会は栞日の菊地徹さん。

仕事柄、松本には昔からゆかりある若菜さんの「外からの目」でこのまちを見たり、
松本に移住して37年となる三谷さんの想いを交えてみたり、
どのように話題が進んでいくのかいまからとても楽しみです。

前田の役割としては、地元の材料をつかう木工について、というところかと思います。
先輩である三谷さんとは、素材としての木材、あるいはその生えている場所としての
「山」について、お話ができるかもしれません。

また、このイベントは松本で働く方にぜひ聞いていただきたいと
平日の夜に企画をしています。まだ残席はあるようですので
ぜひ椅子席の申込みをしていただき、ご参加いただければと思います。



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連続トークイベント「このまちに暮らすこと。」
#2 山のあたり

このまちに暮らしていると山を身近に感じることがたくさんあります。
市街地からのアルプスの眺めはもちろん、
車で数分走れば田畑や木立の風景の中に身を置けることも、このまちの贅沢のひとつです。
暮らしのそばに豊かな自然があることを改めて考えます。


▼ ゲスト:若菜 晃子(わかな あきこ・編集者)
▼ 開催日:2018年3月7日(水)
▼ 開催時間:19:00〜20:30
▼ 開催場所:無印良品 イオンモール松本店 OPEN MUJI
▼ 参加費:無料
▼ 聞き手:三谷 龍二・前田 大作・菊地 徹


>申込みはこちら(無印良品イベントページ)



2018.03.05

信濃毎日新聞さんの懸賞品にm4のスツールが登場します

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松本の月曜日。曇りの空模様。
先週から気温の高い日が続き、3月になって春の気配が強くなっています。
路地裏でみかける梅の花に、厳しい寒さが和らぐ喜びを感じています。

町の中心部では4月に開業予定の「信毎メディアガーデン」の工事が進んでいます。
信毎メディアガーデンは、町の中心部にできる信濃毎日新聞社さんの新しい社屋。
新聞社としての機能の他にも、魅力的なテナントが多数入るとのこと。
アルプスを見渡せるテラスで呑む松本ブルワリーさんの地ビールがいまからとても楽しみです、笑。

今年創刊145周年となる信濃毎日新聞社さんでは
毎年購読者が応募対象となる「ありがとう大懸賞」を実施されています。
県内の温泉宿ペア宿泊券などとあわせて
ダイソンのドライヤーなど人気の家電などが懸賞品になっていますが
なんと今年は私たちのスツールも懸賞品として採用していただきました!

m4が大切にしている県内木材をつかった暮らし。
ステンレスのフレームにカラマツ材を削ってつくった座板を組み合わせた小さなスツールは
普段使いの家具に地元で育てられた木を取り入れたいと願ってデザインしたもので
今回10脚を用意させていただきます。

カラマツは南佐久地域、カラマツの故郷ともいえるこのエリアの良材をえらびます。
赤く整ったこの木の木目は、きっと故郷の誇りにも感じていただける木材。

玄関先の腰掛けに、ベッドサイドの小物置きに、何かと便利な家具でもあります。
この機会にぜひカラマツの家具を使ってみていただけたらなと思います。

ぜひぜひ、どしどし、ご応募ください!よろしくお願いいたします。



2017.12.31

今年も一年ありがとうございました

大晦日。曇天の松本には冷たい風が吹いています。
例年より寒さが厳しく感じる今年の冬。2017年ももう直ぐ終わり、新しく2018年が始まります。

今年も本当にお世話になりました。
おかげさまで無事に年を越せること、みなさまに心より感謝しております。

2017年、多くの家具を作らせていただいた思い出深い一年になりました。
m4の10年目。節目の今年から本格始動したダイニングテーブル「paddle」シリーズも
小さな歩みではありますが、ひとつ、またひとつと制作を続けてくることができました。
来年は新たなダイニングチェアとともに、もう少し前へと進めると良いなと願っています。

私たちの制作が、使ってくださる方の気持ち良い日々のお手伝いができるように
来年も努力を続けていきたいと思います。引き続きご指導をよろしくお願い申し上げます。

みなさまもどうぞ健やかに、新しい年をお迎えください。
来年もよろしくお願い申し上げます。





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2016.11.26

新しいテーブルシリーズ「paddle」をスタートします

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atelier m4 は、テーブルのシリーズ「パドル」の制作をはじめます。

木という素晴らしい素材が、日々の暮らしの道具として使われ、その時間が味わいを増してゆくこと。
その為に、木の天板は昔ながらの方法でひとつひとつ鉋をかけ、手作りすることが欠かせないと、これまでの経験のなかで私たちは感じてきました。そしてそれが大勢の方の生活にとってかけがえのない豊かさにつながるような実感も強くあるのです。

パドルは、そんなテーブルがより多くの方に「実際に使って頂ける様に」願ってデザインするブランドです。手作りの手間をかえずに、素材や構造などを絞り込むことで求めやすいものにしたいと考えています。

フォルムはシンプル。古い校舎を訪れて出逢った学習机のような、使う人、使う場所、使う時代すら超えられるような、普遍性のある形と佇まいを目指し、板厚、部材のシェイプ、面取りなどの細部にまでしっかりと職人の目と手を配っています。

このパドルのテーブルのカタログモデルのいくつかは、既に11月から県内各地の「工房信州の家」さんの展示場、モデルハウスで展示していただいていますが、新たなブランドの出発を知って頂きたく松本市内の村山人形店さんのお店をお借りして発表展示会を開催します。

産声をあげる頼りない瞬間ではありますが、普段からおつきあいさせていただいている方々にぜひご覧頂き、ご意見を伺いながら育て始める、節目の展示発表にしたいと考えています。

ぜひご来場頂きます様、心からお待ち申しあげます。


■paddle 新作テーブル発表会
□日程:2016年12月2日・3日
□時間:11時〜18時
□会場:村山人形店 〒390-0811 長野県松本市中央2-5-32

■レセプションパーティ
□日程:2016年12月2日
□時間:19時から20時

会場では3つの新作テーブルを展示します。
・ラウンドテーブル:180*90cm・カラマツ
・スクエアテーブル:180*90cm・クリ・ステンレス
・iloli extensionテーブル:90-135*60cm・カラマツ・ステンレス

paddleの制作にあたり、馴染みの製材屋さん、快く会場をお貸しくださった村山さん、レセプションで軽食を用意してくださる料理家の佐々木さんなど
地元の友人に助けて頂ける事を大変嬉しくおもっています。さらに、このプロジェクトにおおきなアドバイスと多大なるご協力をくださる
フォレストコーポレーションの小澤社長に、そして信州の山にたくさんの木を植えて育ててくださった多くの地域の方々に、心より御礼を申しあげます。




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