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3.メディア掲載など

2008.10.15

信濃毎日新聞に掲載されました

CCF20081015_00000s.jpg先日取材をうけました信濃毎日新聞さまの記事を紹介いたします。(2008年10月10日に掲載)


【誌面より記事全文】

美ヶ原高原直下の山腹にある「前田木芸工房」早川久美子さん(30)の一日は、午前七時半すぎの掃除から始まる。作品作りの合間には犬の散歩に出掛けたり、端材で米を炊いたり。「生活と創作活動が一体化することでいい作品が生まれるんです」

今年四月、工房を主宰し家具などの調度品を手掛ける前田純一さん(60)に弟子入りしたばかりだ。いろりを据えたテーブルに、木と鉄を組み合わせたいす。

工房の至る所に前田さんや先輩作家の作品が並ぶ。「先生の作品と自然に囲まれた今の生活は、何よりもぜいたく」と満面の笑みを浮かべる。

下積み生活の今は、アルミ板をハンマーでたたいてランチョンマットにしたり、ヒノキのはしを研磨したりと地道な作業をこなす。職人の世界では「手番」という。

そんな生活の中で最近、自分で使う小型かんなの製作に取り掛かった。角張った部分を削る面取りや、細かい作業をするには欠かせない大事な道具だ。「かんなが完成したら次は自分用のいすですね。まずは自分を喜ばせるものを作らないと」と張り切る。

東京都小金井市出身。女子美大でインテリアデザインを学んだ後、二級建築士の資格を取得。都内の設計事務所に勤めた。しかし、パソコンに向かい設計図を作る日々の中で「もっと手を動かす仕事がしたい」と、母校の助手などを経て工芸家への転身を決意した。

「好きなだけ素材に触れることができる今の生活が楽しくてしょうがない。最近は特に栗材の木目や色にひかれます」と話す。重い木材を持ち運び、仕事が深夜にも及ぶ日々。女性には厳しい世界だが、「好きな仕事だから一生続けられる自信がある」。

将来は松本で工房を開くのが目標だ。「木の種は落ちる場所を選べない。それでも過酷な環境で生を全うしようとする木々から学ぶところも多い」。自分に与えられた環境で根を張るー。おっとりとした印象だが、目の前の道を焦らず一歩ずつ踏みしめている。




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