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2.展覧会・イベント

2015.12.21

「針葉樹の可能性」展、27日から松屋銀座にて。

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2015年を振り返ると、本当に様々な仕事をさせていただいた充実の1年間でした。同時に、いくつもの反省があるなかで、Facebookでの近況のご案内ばかりで、こちらのwebが全く更新できなかった事については、きちんと改めなくてはなりません。来年以降、またきちんとしたご案内がこちらでできるように致しますので、どうぞ宜しく御願いいたします。

早速ですが、今年の締めくくりとして、今週末日曜日、2015年12月27日から開催される展覧会に参加させて頂く事になりましたので、ご案内を申しあげます。



想い返すと、私が工房のある信州に最も多く育っているカラマツという木(針葉樹)を初めて加工したのは、いまから10年程前になります。当時は材は知人から試して欲しいと譲り受けるような状態で、県内のいろいろな産地や樹齢などでさまざまな印象を受ける材料で、その特性にふれる度に一喜一憂しながら「なにか作ってみる」というような状況でした。

周囲の反応は様々で、1度針葉樹家具が大きな流行となった1970年代にご苦労された方からは当時の苦労話や注意点を伺えたり、流通を期待する方からカラマツをつかう意義を教えて頂いたりと、僕自身が克服できるのか分からない難しさへの不安と、意義を感じられる新しい挑戦への興奮との入り交じった日々を過ごしていたように思います。

30代は、m4を立ち上げるなど自分自身の制作の環境や意識が大きく変化しましたが、特にカラマツへの取り組みは次第に愛情のようなものに変化して、いまではこの材を使う事がひとつのライフワークのようになっていることを楽しんでいます。家の仕事に飛び込んだ当時では想像もできなかった事ですが、意義のようなものに取り憑かれると突き進んでしまいたくなる、そんな自分の性分にぴったりはまっていたようにも感じられるからです。

余っているから使うのではなく、未来のために針葉樹をつかう文化を呼び戻したい。

そう考えるようになったこの数年、40という歳になって初めての展覧会の企画が、「針葉樹の可能性」だということに心から驚き、感謝しています。

古い寺社で使い込まれていた座卓、文化財となった学校に佇んでいた学習机、納屋の地面に積み重ねられた農家の木箱。見かけるたびにその魅力に惹き付けられ、針葉樹とともに過ごしてきた日本の生活に強く憧れながら、未来のために淡々とした日用品をつくりたいと日々取り組んでおります。

少ない点数ではありますが、約1ヶ月と長めの会期となります。ご高覧頂きます様、心より御願い申し上げます。


前田大作








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第720回デザインギャラリー1953企画展
伝統の未来|01|木工
針葉樹の可能性

会期:2015.12.27(日)〜2016.1.25(月)
会場:松屋銀座7F・デザインギャラリー1953(〒104-8130東京都中央区銀座3-6-1)
主催:日本デザインコミッティー >展覧会紹介記事
参加者: 1.桧|岩元忠美  2.杉|川合 優  3.古道具|坂田和寛  4.唐松|前田大作
展覧会企画:三谷龍二

樹木には、針葉樹と広葉樹があります。針葉樹は杉、ヒノキなど、広葉樹には楢、栗、桜などがありますが、日本の木材資源は今、針葉樹が余り、広葉樹は枯渇しつつあるというのが現状です。そうしたなか、扱いにくい針葉樹をあえて素材として選ぶ木工家の「仕事」や、杉材の魅力を語る古道具店主の「眼」を通して、新たな針葉樹の可能性を探りたいと思います。 (三谷龍二|展覧会DM案内より)

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