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2.展覧会・イベント

2016.02.01

2月になりました。 -1月の展覧会を振り返って-

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2016年もあっという間に1月が終わり、本日より2月がはじまります。
1月はいく、2月はにげる、3月はさる...なんて言われますが、たしかに
年が明けてから年度末まで、時間があっという間に過ぎていくように感じられますね。
だからこそ、心穏やかに、仕事に打ち込みたいと願っています。

昨年、2015年の12月27日より開催されていました
伝統の未来01|木工|針葉樹の可能性 の展覧会が
1月25日、無事に会期を閉じました。
大勢の方にご覧頂けた事、心より御礼申しあげます。
御寄せ頂いたたくさんの感想に、叱咤激励を頂いたように感じ
この企画に参加できたことを深く感謝しています。

企画監修の三谷龍二さんに2015年の夏に声をかけて頂いてから
冊子用の原稿を書いたり、制作するものを考えながら過ごしてきた半年間は
自分が地元の針葉樹であるカラマツ(唐松)材とどのように過ごしてきたかを振り返る、
また、これからどのようにこの木に寄り添うのが良いかを考える貴重な時間にもなりました。

古道具坂田の坂田さんが出品された杉の棚を前にすると
身の回りにある素材として杉を選び(あるいは育て)、
それを利用する術を身にまといながら
暮らしをつなげてきた日本の民の営みに対する憧れがより一層強くなり、
同時に、岩本忠美さん、川合優さんの作品に
共に針葉樹にとりくむ作り手として
次にすすむ新たな刺激を頂いたように思います。

改めまして、ご来場くださいましたみなさま、
監修をしてくださった三谷さま、事務局と会場のみなさま
出展者の坂田さま、岩本さま、川合さまに
心より御礼を申しあげます。


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日本デザインコミッティによる松屋のデザインギャラリー、デザインコレクションは学生時代からの憧れの場所でもありました。
その場所で、これまで自然な流れの中で打ち込んできた針葉樹の取り組みを展示して頂ける事に感動を覚えた初日。


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古道具の坂田さんが展示した杉の棚。枯れて素朴でなお魅力を増す木の風合い。
製材の歩留まりを思わせる板厚。最小限の加工と、実用に徹したうえにある設計の美。
これからもっと見習わなければならないところがたくさんあるように思えました。
古い物を同時に展示していただけたことに、この展示の大きな意味があるように感じました。



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今回の展示では、それぞれに棚を出品するという打ち合せが事前にありました。
おおまかな寸法が決められた上で、3人の作り手がそれぞれにヒノキ、スギ、カラマツで作った
棚は、材の個性、作り手の考え方が入り交じる面白さがあったように思います。

右が岩本さんのヒノキの棚、左が川合さんの杉の棚。


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会場には棚の他に、小さな木工品の展示がありました。写真はその一角。
指物、刳物、挽物、他にも様々な技術で針葉樹を物に活かす事を実現しています。
この工夫、技術が木に寄り添う為に必要な智恵なんだろうと感じました。

だからこそ、これからはもっと多くの作る手が求められると思います。


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展覧会にあわせて初めて作ったカラマツの鰹節削り。
カラマツ材の木口を削るのは難しく、ホゾも作りづらいため指物にはなかなかむかないのかと考えていたところ
良材であればそれも実現するということを実感はできました。
この後、カラマツを活かす為に有用なのかどうかを考えるとしても
その木目、特に木口の景色はやはり独特の風情に感じられます。



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ちらも展示にあわせて制作した丸箱。
普段はクロガキなど硬くしなやかな材で作り気密ある蓋を作るのですが
カラマツでそれは無理なので(夏に育つ部分が柔らかすぎるため)ある程度ゆるく、肉厚に
作らざるを得ません。けれど、それでも良い用途にとっては、作る意味が発するとも思えます。
工房で端材となっている小さな木片を「物」にかえるために慣れないロクロに挑戦していますが

カラマツの木口や年輪の美しさがあらわれるたびに、この木をみつめなおすきっかけになっています。




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